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テストが楽しみでしょうがない?

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子育て 2012年03月10日11時38分
「え~、ほんと?」
「うそでしょ?」

という声が聞こえてきそうな表題です。

さて、こんなお子さん、いるんでしょうか?

・・・それが、結構いるんですよ。
先日、セミナーでもお話ししたのですが、塾での理科の授業では、たとえば植物なら2週~3週に分けて学習します。1週目は種子、2週目は根・茎・葉について、そして3週目は花という具合です。3週間というと、1ヶ月近く塾では理科の時間には植物しか勉強しないということになりますね。

お子さんたちを観察していると、理科の大好きなお子さんは、テキストのページをどんどん繰って、「よし、あと○○回でてんびんだぞ。」というふうに心待ちにしたりしているんですね。

またそのようなお子さんは、範囲のないテスト、つまり公開テストなどを心待ちにしています。「次は何が出るんだろう?」とワクワクしているんです。

このタイプのお子さんは、公開テストでも点をとります。

一方、今週習っている単元、たとえば植物のことは一生懸命やっていて、復習テストでは点が取れるけれど、公開テストでは点が取れない、というお子さんは多いものです。理科に関するご相談の半数くらいは、このお悩みなのではないでしょうか。

2つの事例の違いは何でしょうか?

能力?興味?

いずれも関係あるかもしれませんが、もっとも大きな違いは「習慣」だと思います。
テストの前(これは「直前」という意味だけでなく、大きなテストから次の大きなテストまでの間、という意味です)には、今塾で習っている単元以外の学習をする、という習慣がついているんですね。

ではその習慣がついていないお子さんはどうすればいいのかというと、その習慣を何とかしてつけることを考えればいいんです。毎週の塾の宿題がある中、今習っている単元と違った単元の勉強をするなんて、そんなことできるの?と思われるかもしれません。でもそんなにたくさんがんばらなくても大丈夫。毎週、宿題に追加して、他の単元の問題(できれば難度の高くない入試問題などの総合問題がいいでしょう)を大問で1問学習するのです。

それが「できていることの確認」になればそれでいいですし、もしも忘れていることがたくさんあったなら、復習すべき事柄が1つ見つかったということで、一歩前進です。すぐに復習ができればそれでいいですし、すぐにできなくても、すべきことはわかっているわけですから、それをいつ、どうやってやるかを考えればよいだけですね。こうやって長期の休暇やGW、祝日などの使い方を決めていけばいいですね。

この学習を続けていくと、お子さんの視野も広がってきます。
理科という科目の全体像がだんだん見えるようになってくるので、勉強が楽しくなってきます。

まずは一歩からです。
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子育て 2012年03月10日11時38分
主任相談員の辻義夫
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である辻義夫が家庭学習で悩んでいる方にすぐに実践できる効果的な学習方法をお教えします。
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