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ちょっとした暗記の工夫

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家庭学習 2010年11月17日10時38分
植物に興味がないんです』
『暗記分野が苦手で・・・。』
よく耳にします。

さて、本当に『覚えられない』のでしょうか。

お子さんに限らず、記憶に残るもの、といえば、やはり興味を持った対象、ということになりますね。
好きなものは、誰かに何かを言われなくても、覚えてしまうものです。

マンガの登場人物の名前、ゲームのキャラクターの名前、遊びのルール、お菓子の名前などなど・・・。
忘れなさいと言っても、忘れませんよね。

さて、では理科で出てくる動植物や星座の名前はどうやって覚えてもらえばいいのでしょう?

理想的な記憶の仕方は、やはりそのものに興味を持つ、好きになるといったことでしょう。
興味を持ち好きになれば、自然と記憶に残るものです。

しかし現実はそううまくはいきません。
お父さん、お母さんも様々な工夫を凝らしておられることと思います。しかし、なかなか覚えてくれませんね。

対象そのものに興味が持てなければ、例えば記憶のしかたそのものに興味を持たせる、という方法もあります。語呂合わせなどはその典型的なものです。

『かぶと山 8兆円のありかがあぶない テントを張るのみ』
これは完全変態の昆虫の覚え方の有名な語呂合わせですが、昆虫にあまり興味を持てないお子さんでも、これなら結構すんなり、というより喜んで覚えてくれます。

もう一つの暗記法として、全体を俯瞰するという方法があります。
覚えるものの全体量を明らかにして、暗記への気持ちのハードルを下げる方法です。

例えば、どうしても星座の名前が覚えられないお子さんに、『じゃあ、全部でどれだけ覚えるものがあるか書き出してみようか。』と提案するのです。
中学受験で覚えるべき星座の名前がどれだけあるか書き出してみると、

わし座、こと座、はくちょう座(この3つでなつの大三角)オリオン座、おおいぬ座、こいぬ座(この3つで冬の大三角)さそり座カシオペヤ座、おおぐま座、こぐま座

最重要のものだけ書き出すと、たったこれだけ。
『たったこれだけなら、覚えられそう』
お子さんだってそういう印象を持つでしょう。

ひとまず、今挙げた星座を覚えてもらいます。もちろん、図示しながらそれぞれの星座の位置関係を教えます。たった10個の星座、その気になればお子さんたちは簡単に覚えてしまいます。

夏と冬の大三角を覚えてしまえば、お子さんたちにとって星座はそんなに『とっつきにくい』ものではなくなっています。こうなれば、『オリオン座の上の方にはおうし座があって・・・。』という話にも耳を傾けようになります。

難しいのは、図示しながら『最重要の10個』覚えてもらう箇所かもしれません。
星座の位置関係をかなり正確に覚えていることが求められるので、お父さん、お母さんが綿密な予習を行う必要があります。

でも、お子さんの前ですいすいと10個の星座の位置関係を書き出したら、さぞお子さんもびっくりされると思いますよ。

そのことも、暗記への気持ちのハードルを下げることになるかもしれませんね。
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家庭学習 2010年11月17日10時38分
主任相談員の辻義夫
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である辻義夫が家庭学習で悩んでいる方にすぐに実践できる効果的な学習方法をお教えします。
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