暗記について その4
植物の暗記が苦手、というお子さんも多いですね。
何といっても種類が多い!
1説には世界中で20万種類以上あるそうです。
「いったいどれくらい覚えればいいんだろう・・・。」
とお子さんたちも、お父さん、お母さんも思うわけです。
次のような問題が公開テストに出題されたときに、そのように感じられるかもしれません。
【問題】次の植物の中で、夏に花を咲かせるものはどれですけ。1つ選んで記号で答えなさい。
ア. ナズナ イ. アオキ ウ. セリ エ. カンサイタンポポ
こたえ:ウ
「え~?!セリって、春の七草じゃなかったっけ?なんで夏に花が咲くの?こんなこと覚えとかなくちゃいけないの?」
という声が聞こえてきそうです。この問題で取り上げられていることがらを重要度順に並べると、
ナズナ,カンサイタンポポの花期は春である > セリの花期は夏である > アオキの花期は春である
という順になりますが、テストの正答率で確認すると結構高かったりする・・・。
たとえば5割近い正答率だったりすると、お父さん、お母さんはこう思うかもしれません。
「みんなが正解している問題を、うちの子は正解していない・・・」
でも、ちょっと待ってくださいね。その正答率には少しだけからくりがあります。
おそらくこの問題を本当に正解したお子さんは、受験生の20%くらいでしょう。ではなぜ正答率が50%近くになるのかというと、それは四択だからです。
きちんと理解していて正解した20%の以外のお子さんのうち、何割かは正解しているはずです(みんなが「あてずっぽう」で答えたとしても、4人に1人は正解することになります)ので、意外に正答率が高くなるんですね。
このように、間違った問題の「重要度」を解説してくれる存在が身近にいると非常に心強いものです。ぜひお通いの塾の講師、家庭教師、そしてもちろん我々SS-1のような個別指導教室にお通いの方は、講師を利用されるとよいと思います。
さて、あまりにも種類が多い植物。いったい何を覚えるといいんでしょう?
暗記のハードルを下げる方法として、「全部で覚えるべきことがどれだけあるかをはっきりさせる」という方法があることはすでに以前紹介しました。ここでもその方法を使いますが、そのあとの作業が少しハイレベルです。
植物を大きく双子葉植物と単子葉植物に分けることができますが(他にも多子葉植物というなかまがありますが、あまりに種類が少ないのでここでは除外します)、どちらを覚えたらよいか。
私はいつもお子さんたちに、単子葉植物をできるだけたくさん覚えるようアドバイスします。それは、少なくとも中学受験の学習においては、単子葉植物のほうが全体数が少ないから、ということも伝えます。
「それ以外は双子葉植物♪」でかまわないよ、とも言います。
これでずいぶんハードルは下がります。
「ぜったい、それだけ覚えればいいんだよね。」という気持ちが、「よし、やってみるか。」という気分にお子さんたちをさせるんですね。
単子葉植物には、
イネ科(イネ・ムギ・トウモロコシ・ススキ・エノコログサ・タケ・ササなど)
ユリ科(ユリ・チューリップ・タマネギ・ヒヤシンスなど)
アヤメ科(アヤメ・カキツバタなど)
ツユクサ科(ツユクサ・ムラサキツユクサなど)
がありますが、上に挙げたものを覚えただけでも、今後あまり困ることはなくなるでしょう。さて、実際に暗記させるときも、名前だけを覚えさせてもあまり記憶は長続きしないですし、覚えにくいものですから、工夫が必要です。
「イネって、お米のことでしょう?日本人は主食にお米を食べるんだよね。西洋では昔からパン食だけど、パンって何からできているんだっけ?朝食べるコーンフレークは?ところで、イネのなかまには『穂』ができるんだよね?こんなやつ。(図を書きます)秋になったらたくさんこんな穂をつける草があるでしょう?」
といった具合に、思考が進みやすいように発問してあげつつ、図も書きつつ説明しながら記憶してもらう、という手順になります。効果は抜群です。説明の中には葉の形、根の様子などそれぞれの植物の共通点などもちりばめ、イネ科の植物が1つのまとまりとして頭に入るように留意します。
専門家の領域かもしれませんが、周到に準備すれば大丈夫です。
特にあと残された日数が限られている6年生のお父さん、お母さん、ぜひ挑戦してみてください。
何といっても種類が多い!
1説には世界中で20万種類以上あるそうです。
「いったいどれくらい覚えればいいんだろう・・・。」
とお子さんたちも、お父さん、お母さんも思うわけです。
次のような問題が公開テストに出題されたときに、そのように感じられるかもしれません。
【問題】次の植物の中で、夏に花を咲かせるものはどれですけ。1つ選んで記号で答えなさい。
ア. ナズナ イ. アオキ ウ. セリ エ. カンサイタンポポ
こたえ:ウ
「え~?!セリって、春の七草じゃなかったっけ?なんで夏に花が咲くの?こんなこと覚えとかなくちゃいけないの?」
という声が聞こえてきそうです。この問題で取り上げられていることがらを重要度順に並べると、
ナズナ,カンサイタンポポの花期は春である > セリの花期は夏である > アオキの花期は春である
という順になりますが、テストの正答率で確認すると結構高かったりする・・・。
たとえば5割近い正答率だったりすると、お父さん、お母さんはこう思うかもしれません。
「みんなが正解している問題を、うちの子は正解していない・・・」
でも、ちょっと待ってくださいね。その正答率には少しだけからくりがあります。
おそらくこの問題を本当に正解したお子さんは、受験生の20%くらいでしょう。ではなぜ正答率が50%近くになるのかというと、それは四択だからです。
きちんと理解していて正解した20%の以外のお子さんのうち、何割かは正解しているはずです(みんなが「あてずっぽう」で答えたとしても、4人に1人は正解することになります)ので、意外に正答率が高くなるんですね。
このように、間違った問題の「重要度」を解説してくれる存在が身近にいると非常に心強いものです。ぜひお通いの塾の講師、家庭教師、そしてもちろん我々SS-1のような個別指導教室にお通いの方は、講師を利用されるとよいと思います。
さて、あまりにも種類が多い植物。いったい何を覚えるといいんでしょう?
暗記のハードルを下げる方法として、「全部で覚えるべきことがどれだけあるかをはっきりさせる」という方法があることはすでに以前紹介しました。ここでもその方法を使いますが、そのあとの作業が少しハイレベルです。
植物を大きく双子葉植物と単子葉植物に分けることができますが(他にも多子葉植物というなかまがありますが、あまりに種類が少ないのでここでは除外します)、どちらを覚えたらよいか。
私はいつもお子さんたちに、単子葉植物をできるだけたくさん覚えるようアドバイスします。それは、少なくとも中学受験の学習においては、単子葉植物のほうが全体数が少ないから、ということも伝えます。
「それ以外は双子葉植物♪」でかまわないよ、とも言います。
これでずいぶんハードルは下がります。
「ぜったい、それだけ覚えればいいんだよね。」という気持ちが、「よし、やってみるか。」という気分にお子さんたちをさせるんですね。
単子葉植物には、
イネ科(イネ・ムギ・トウモロコシ・ススキ・エノコログサ・タケ・ササなど)
ユリ科(ユリ・チューリップ・タマネギ・ヒヤシンスなど)
アヤメ科(アヤメ・カキツバタなど)
ツユクサ科(ツユクサ・ムラサキツユクサなど)
がありますが、上に挙げたものを覚えただけでも、今後あまり困ることはなくなるでしょう。さて、実際に暗記させるときも、名前だけを覚えさせてもあまり記憶は長続きしないですし、覚えにくいものですから、工夫が必要です。
「イネって、お米のことでしょう?日本人は主食にお米を食べるんだよね。西洋では昔からパン食だけど、パンって何からできているんだっけ?朝食べるコーンフレークは?ところで、イネのなかまには『穂』ができるんだよね?こんなやつ。(図を書きます)秋になったらたくさんこんな穂をつける草があるでしょう?」
といった具合に、思考が進みやすいように発問してあげつつ、図も書きつつ説明しながら記憶してもらう、という手順になります。効果は抜群です。説明の中には葉の形、根の様子などそれぞれの植物の共通点などもちりばめ、イネ科の植物が1つのまとまりとして頭に入るように留意します。
専門家の領域かもしれませんが、周到に準備すれば大丈夫です。
特にあと残された日数が限られている6年生のお父さん、お母さん、ぜひ挑戦してみてください。