近づく夏の準備を。夏期講習はどうする?
2019年ももう6月。
夏もすぐそこですね。
夏といえば、夏期講習会。
多くの塾で、すでに告知がされています。
■夏期講習会、受けるべき?
この時期によく受けるご相談に「夏期講習は受けるべきでしょうか?」というものがあります。
お子さんが夏期講習を受けたほうがよいかどうかは、今の状況を詳しくお聞きしないとなんとも言えませんが、少なくとも次のようには言えると思います。
「夏期講習を受けるかどうかは、ご家庭が決めればよいことです。」
これまでの経験上「今まで塾でがんばってきたけど、一向に成績が伸びません。志望校合格もこのままでは無理。それでも夏期講習に参加しなければならないのでしょうか?」というご相談に対しての回答は「参加せずに他の方法を検討することもできますよ」です。
ただ、上記の質問をお通いの塾の先生にぶつけても、有意義な答えは返ってきません。
なぜなら、自塾の講習会を「受けなくてもよい」と言える講師はほとんどいないからです。
もしもお通いの塾で「結果が出ていない」と感じていて、「このまま夏期講習を受けても結局は同じことなんじゃないかな・・・」ともお感じなら、積極的に「別の方法」を検討するのもアリです。
ただ、ご注意いただきたいこともあります。
■夏期講習会を「受けない」場合の注意点は
それは、信頼できる「セカンドオピニオン」を得られるようにしておくことです。
今通っている塾でうまくいかないからといって、たとえば他塾の夏期講習ならうまくいくとは限りません。
塾が変わればカリキュラムも変わりますから、習っている単元、習っていない単元が違ってくるはずです。
だから、さまざまな塾の特性やカリキュラムをよく知っている方から「セカンドオピニオン」が得られるのがベストです。
家庭教師の業者さんや個別指導の教室にその役割をお願いするのなら、信頼できる会社、あるいは教室かを見極めていただきたいのです。
見極め方は簡単ではありませんが、少なくとも「とにかくなんでもできます」といった調子の業者(先生)や、よく話も聞かずに「さっそく授業を始めましょう」というのも論外です。
なぜ今の塾で結果が出ていないのかをしっかり分析しないと、塾を変えても個別や家庭教師をつけても同じような結果になる可能性が高いのです。
ですから、現状をしっかり分析してくれて、その課題を解決する方法を(メリットとデメリットも含めて)説明、提案してくれるかどうかを見極めていただきたいのです。
■「何をするか」よりも「どのようにするか」
月1回くらいのペースで、「中学受験情報局」と「名門指導会」の共催という形で、少人数のマンツーマン相談会を東京、大阪で開催しています。
そちらにご参加くださった方は実感されると思うのですが、お子さんのテストやノートを見ながら、かなりの時間(90分)かけて、私達を含めプロの講師がお子さんの現状を親御さんと一緒に分析します。
それでもまだまだ時間が足りないくらいです。
また、問題解決のためはに「何をすべきか」に目がいきがちなのですが、更に大切なのは「どのようにするか」ということです。
「夏期講習に行かずに、『●●問題集』を一冊仕上げましょう!」
・・・ありがちなアドバイスですが、どのような目的を達成するためにその問題集を使うのか、その問題集をどのように使って目的を達成するのか、といったところまでわかりやすく説明してくれる先生ならいいですね。
また1つ注意いただきたいのは、サピックスのように夏期講習会が年間カリキュラムに組み込まれれいる塾です。
このようなタイプの塾は、講習会を受けないと「習っていない単元」ができてしまうのです(厄介ですね・・・)。
つまり「講習会を受けない」という選択肢を選びにくい構造になっている訳です。
このような塾の場合にどのような方法があるか、といった引き出しも持ち合わせた先生なら、ご相談する場合も安心ではないかと思います。
すでに、申し込みや費用の引き落としが迫っている塾も多いと思います。
急ぎ検討したいですね。
春から夏にかけて花を咲かせるムラサキツメクサ。
シロツメクサと同じ、マメ科の植物です。
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春から夏にかけて花を咲かせるムラサキツメクサ。
シロツメクサと同じ、マメ科の植物です。