冬の夜空に「きぼう」が見える!?
書籍の取材を受ける中で、あらためて2016年の各中学校の理科の問題を見直す機会がありました。
偶然、開成でも武蔵でも星座早見に関する出題があったんですね。しかも武蔵は恒例の「お土産問題」が星座早見。「お土産問題」とは、机の上に袋に入った「あるもの」が置いてあり、その袋から「あるもの」を取り出して考察し、問いに答えるというユニークな出題です。
過去には複写式の紙(書いたら下の紙に同じものがうつる用紙)や、小さな透明ケースに入れられた2種類の液体だったりしたわけですが、その題材が2016年は星座早見だったのです。
開成の出題は、オーソドックスな内容でしたが、問6のみ「知識だけの人」には解けない問題。
様々な学校の問題を改めて見ていて感じたのは
「理科のアンテナ、立ってますか?」
という出題が多いということ。難関校はもともとそうなのですが、テキストに書いてあることを100%覚えればOKというような出題ではない、ということです。世の中で起こっていることや、学校の教科書に載っていたこと。そんな「理科」からいろんなことを学んでいるか、そんなことを問うているようにも見えます。
昨年は麻布で「キュリオシティ」に関する出題がありました。「キュリオシティ」と聞いて、すぐに「あ、あれのことか」とわかる小学生はかなりの「マニア」ですが(現在アメリカの「マーズ・サイエンス・ラボラトリー」計画で運用されている火星探査機です)、今年なら「ISS(国際宇宙ステーション)」「きぼう」「こうのとり」などはチェックしておいたほうがいいかもしれませんね。
なおISSは地上からも観測できます。JAXA(宇宙航空研究開発機構)が詳細な情報を公表しています。一年でもっとも夜が長いこの時期(明日は冬至ですね)、ちょっと勉強の手を休めて空を見上げるのもいいかもしれませんね。
冬の夜空に「きぼう」を見るなんて、ちょっといい体験だと思いません?

街のイルミネーションも美しい時期ですね(^^)

街のイルミネーションも美しい時期ですね(^^)