苦手克服へのヒント①
すっかり秋めいた気候になりました。
一雨ごとに気温が低くなっていますね。
みなさん、風邪などひかないよう気をつけましょう。
私は相変わらず毎朝泳いでいますが、
すっかり体が、毎朝長距離を泳ぐサイクルに馴染んでいます。
1kmを超えたあたりから、体が温まっているのがよくわかるようになります。
さて、年度も後半に差し掛かってくるこの時期、
塾でも重要な単元を学習するスケジュールになっている場合が多いですね。
中学受験の理科での重要単元といえば、力学、水溶液など、計算単元が代表的です。
今回は、力学についてです。
「力学が苦手」というお子さんが苦手を克服するヒントとしての実例を
1つご紹介します。
今くらいから力学範囲の学習に入るお子さんもいると思います。
よければ参考にしてみてください。
力学、たとえばてこの計算に関して、「とても苦手」というお子さんも、
中央が支点で、てこの左右のうでにおもりがぶら下がっているものに関しては、
迷わず正解できる場合が多いです。
多くの場合「解き方がわからない」という問題は、
上記に当てはまらない場合です。
たとえば下のような図のてこを、どこか1点に力を加えて釣り合わせるとしてら、
どこに力を加えるとよいでしょうか。
この「どこか1点に力を加えて釣り合わせる」という文章の意味が解りづらい
お子さんも多いのですが、次のように説明してあげれば、多くのお子さんは
この文章の意味を把握してくれます。
図の3つのおもりは、いずれも下向きに「落ちようと」しています。
つまり、これらのおもりが下に落ちずに「つり合う」ためには、
どこかに糸を付けて上に向けて引けば良いことがわかりますね。
では、糸を付ける場所はどこでしょうか?
ここで、力学が苦手なお子さんの手は止まってしまうのです。
てこの計算問題を解く基本は、
「おもりの重さ(かかっている力の大きさ) × 支点までの長さ」
を計算することですが、その支点が描かれていないところが、
苦手なお子さんを悩ませるところなのです。
お子さんに言わせれば、その糸を付ける位置こそ、「支点」なのです。
「でも、その支点の位置そのものを求めなくちゃいけないから・・・」
で、止まってしまうんですね。
ここで、
「支点の位置がわからない」
↓
「ひとまず自分で勝手に支点を決める」
という発想(この場合は知識)が必要になります。
という発想ですね。
これができれば、おもりから支点までの長さはそれぞれ全てわかっており、
わからないのは糸から支点までの長さだけ。
糸にはすべてのおもりの重さの合計(100g)がかかっているはずですから、
50g × 100 + 20g × 50 + 30g × 20 = 100g × □
という式が立てられます。
□ = 66
とわかりますね。
この問題が解けるかどかのポイントは、
「支点を自分で勝手に(計算式を立てるために)決めてもよい」
ということを知っているかどうかです。
実は計算分野の得意、苦手は、
こういった小さなことを知っているかどうかで決まることが
多いんですね。
こういうことを教えてもらい、
「自分でできた!」という経験をすると、ぐっと計算分野の問題が
身近なものになったりします。
「計算分野が苦手」というお子さん、お父さん、お母さん、
苦手克服はそんなに難しいことでもないかもしれません。
ぜひ「支点を自分で決める」ことを試してみてください!
一雨ごとに気温が低くなっていますね。
みなさん、風邪などひかないよう気をつけましょう。
私は相変わらず毎朝泳いでいますが、
すっかり体が、毎朝長距離を泳ぐサイクルに馴染んでいます。
1kmを超えたあたりから、体が温まっているのがよくわかるようになります。
さて、年度も後半に差し掛かってくるこの時期、
塾でも重要な単元を学習するスケジュールになっている場合が多いですね。
中学受験の理科での重要単元といえば、力学、水溶液など、計算単元が代表的です。
今回は、力学についてです。
「力学が苦手」というお子さんが苦手を克服するヒントとしての実例を
1つご紹介します。
今くらいから力学範囲の学習に入るお子さんもいると思います。
よければ参考にしてみてください。
力学、たとえばてこの計算に関して、「とても苦手」というお子さんも、
中央が支点で、てこの左右のうでにおもりがぶら下がっているものに関しては、
迷わず正解できる場合が多いです。
多くの場合「解き方がわからない」という問題は、
上記に当てはまらない場合です。
たとえば下のような図のてこを、どこか1点に力を加えて釣り合わせるとしてら、
どこに力を加えるとよいでしょうか。
この「どこか1点に力を加えて釣り合わせる」という文章の意味が解りづらい
お子さんも多いのですが、次のように説明してあげれば、多くのお子さんは
この文章の意味を把握してくれます。
図の3つのおもりは、いずれも下向きに「落ちようと」しています。
つまり、これらのおもりが下に落ちずに「つり合う」ためには、
どこかに糸を付けて上に向けて引けば良いことがわかりますね。
では、糸を付ける場所はどこでしょうか?
ここで、力学が苦手なお子さんの手は止まってしまうのです。
てこの計算問題を解く基本は、
「おもりの重さ(かかっている力の大きさ) × 支点までの長さ」
を計算することですが、その支点が描かれていないところが、
苦手なお子さんを悩ませるところなのです。
お子さんに言わせれば、その糸を付ける位置こそ、「支点」なのです。
「でも、その支点の位置そのものを求めなくちゃいけないから・・・」
で、止まってしまうんですね。
ここで、
「支点の位置がわからない」
↓
「ひとまず自分で勝手に支点を決める」
という発想(この場合は知識)が必要になります。
という発想ですね。
これができれば、おもりから支点までの長さはそれぞれ全てわかっており、
わからないのは糸から支点までの長さだけ。
糸にはすべてのおもりの重さの合計(100g)がかかっているはずですから、
50g × 100 + 20g × 50 + 30g × 20 = 100g × □
という式が立てられます。
□ = 66
とわかりますね。
この問題が解けるかどかのポイントは、
「支点を自分で勝手に(計算式を立てるために)決めてもよい」
ということを知っているかどうかです。
実は計算分野の得意、苦手は、
こういった小さなことを知っているかどうかで決まることが
多いんですね。
こういうことを教えてもらい、
「自分でできた!」という経験をすると、ぐっと計算分野の問題が
身近なものになったりします。
「計算分野が苦手」というお子さん、お父さん、お母さん、
苦手克服はそんなに難しいことでもないかもしれません。
ぜひ「支点を自分で決める」ことを試してみてください!