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飼育のすすめ

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身のまわりの理科 2013年04月18日11時28分
春真っ盛り、植物も動物も、いっせいに生命を謳歌していますね。

街を歩くとツツジの花が咲き乱れています。
ツツジはよく道路脇等に植えられている街路樹ですが、樹木としての寿命は長く、
1000年以上の樹齢のものもあるそうです。



季節が本格的な春になると、日常生活の中でもさまざまな生物を観察できるようになりますが、
生物を自分で飼育することは、お子さんにとって生物への理解を深める絶好の機会になります。

ご家庭でペットを飼っている方はひしひしと感じていらっしゃるのではないでしょうか。
命を預かるということは大変なことですね。

ですから、簡単にはお勧めできないのですが、
お子さんにとって(親にとってもですね)大きな経験になるでしょう。


イヌやネコなどほ乳類の場合、飼育というよりは、
一緒に生活する家族の一員という感覚が強いですし、
お子さんが中心になって面倒を見るということも難しいですが、
メダカやこん虫なら、お子さんが頑張れる場面が多くなりそうです。

たとえばメダカを飼育する場合、水槽に入れる水を汲み置きしてから使いますが、
人間がそのまま飲んで大丈夫なものを、どうしてそのまま入れてはいけないのか、
どうして水槽に水草を入れなければならないのか、明るいところに水槽をおくのはなぜか、
など考えることはたくさんあります。

それらは、テストに出るかもしれないからではなく、飼っているメダカを死なせないため、
元気に育てるためですから、絶対に理解しておかなければならないことです。

メダカにとって、この水槽の大きさはどれくらいなんだろう、
メダカが人間だったら、体育館くらいかな、なんて考えて、
その体育館の中の空気が汚れていたら大変だ、といったことに思いを巡らせることは、
情操面でもお子さんを大きく成長させます。

メダカにとって春は産卵の季節ですが、
どうしてこれだけしか卵を産まないんだろう、とお子さんは考えるかもしれません。
一般に、魚類のように親が子の世話をしない生物は、生体になるまでの死亡率が高い、
とお子さんたちは学校や塾で習います。

多くが他の生物に食べられたりして死亡するので、たくさん産卵するんですね。

でもメダカの産卵は1回に数十個。

タラコの1粒1粒が卵で、全部となると膨大な数になることを知っているお子さんは、
不思議に思うかもしれません。

そういったことを調べることも、生きた学習になります。

メダカが自然界で生息している環境が、
水田や小川といった比較的変化の大きい(水が干上がったり、流れが変わったり)ところなので、
何回にも分けて少しずつ産卵した方が、環境の変化に対応でき、子孫の「全滅」を免れられる、
といったことも絶対忘れないですよね。


メダカなどは、学校のクラスで飼育する場合もありますが、
ご家庭で、お子さんを中心として家族全員で育てるのもお勧めです。


お父さん、お母さんの方が夢中になってしまった、というお話もよく聞きます(笑)。

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ツツジの美しい季節です!
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身のまわりの理科 2013年04月18日11時28分
主任相談員の辻義夫
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である辻義夫が家庭学習で悩んでいる方にすぐに実践できる効果的な学習方法をお教えします。
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