新年に思うコロナ禍の中学受験
あけましておめでとうございます。
2021年が始まりました。
コロナ禍で翻弄された2020年でしたが、2021年も初頭から緊急事態宣言の発出があるのか、といった話になっていますね。
緊急事態宣言が発出された場合、中学受験への影響はどうなのかが気になるところですが、宣言云々以前にこの感染症の広がりによって2021年の中学受験がどのような影響を受ける可能性があるか、あらためて冷静に考えておく必要があると思います。
開成中や城北中のように、コロナウィルス感染者や試験当日の発熱者に対する追試の日程をすでに発表している学校もあれば「発熱者、感染者は受験不可」ということのみアナウンスしている学校もありますが、いずれも「当日の試験がウィルスの感染拡大という結果を招くことがないよう」細心の注意をもって予定されているようです。
「密」を防ぐための座席の配置(入試ですから、席どうしが密にならないという配慮はもともとある程度されていたと思います)やマスク着用の義務化、保護者用の休憩室の廃止や人数制限など。
もちろんその性質上、受験者間の会話がほとんどないことも考えれば、入試は感染拡大の可能性が極めて低いイベントであると言えるでしょう。
ですから、特殊な事情が発生しなければ、コロナ禍でも受験自体は安全に行うことが可能だと僕は考えています。
ただ首都圏でこれだけ感染者が増え、ウィルスの変異株の話や医療機関の逼迫、緊急事態宣言の話題などが飛び交うにつれ、気になることも出てきています。
それは、情報の錯綜によって受験生であるお子さん、そして保護者のみなさんの不安が増大することです。
直前の受験日程の変更や、最悪の場合廃止などがあるのではないか、それによってわが子のこれまでのがんばりが無駄になるのではないか・・・そんな不安は、すでに多くの親御さんが抱えておられると思います。
「受験と命とどちらが大切なんだ!」
そんな極論も、特にSNSなどを覗くと見られます。
特に中学受験に関しては、コロナ禍以前から否定的な考えをもっている方が一定数いて、SNSなどを中心にネガティブな発信をしています。
個人の考え方ですので発信はその方の自由ですが、あえて自分がナーバスになりがちな時期にそのような情報に接することはありません。
情報収集は大切ですが、情報源は信頼できるところだけに限定し、不必要な情報は遮断することも大切です。
もっともアンテナをはっておかねばならい対象は、公的機関と志望校の発信です。
やはり状況の変化に応じて、細かな変更などはあるかもしれません。
噂話のレベルの情報に翻弄されることなく、しっかり準備していきたいですね。
どのような状況になっても、最良の準備はお子さんの学力をしっかりととのえていくことです。
最悪(そんなことはないと思いますが)、もしも受験がなくなるようなことがあったとしても、鍛えた学力や論理的な思考力は無駄になることはありません。
それこそが中学受験の勉強で得られる最大の収穫の1つであると、僕は考えています。
不安な時期が続きますが、親御さんはぜひお子さんの前では「楽天家」でいてあげてください。
「このままがんばれば大丈夫だよ」
そんな声をかけてあげてくださいね。
何があってもお父さん、お母さんがいればだいじょうぶ。
そんな気持ちが、いまお子さんがベストを尽くすためには必要です。
桜神宮の「インターネット遥拝」でいただいたお守り。
頃合いを見て平日にでもお参りに行きたいと思います(^^)