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この冬「うちの子にとっての課題」をみつけよう

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かしこい塾の使い方 2020年12月28日16時50分
2020年が終わろうとしています。
春先から新型コロナの話題ばかりだった1年、中学受験を目指すお子さんたちにも大きな影響がありましたね(まだそれは続いていますが)。
6年生、受験生のご家庭にとっては、コロナウィルスに関して変異種の国内での感染が確認され、今後の収束も見通しが立っておらず、1月〜2月の受験への影響がまだ読めません。
不安もあるかと思いますが、今後の状況と情報に注意しながら、粛々と準備を進めていきましょう。
開成中や城北中のように、すでにコロナウィルスに罹患したり濃厚接触者として認定された生徒に対する追試の実施を発表した学校もありますが、引き続き志望校の動向を注視しておきたいですね。
他の学年のお子さん、ご家庭も、感染症による影響に奔走した1年ではなかったかと思います。
家から出られず学校や塾の授業もストップした春、そして学校の授業と講習会が並行して行われた夏。
秋からほんのひととき、Go Toなどでの人の移動などもあり日常が戻ったかのようでしたが、また感染者が増加傾向にあります。
大人だって相当疲れた1年でしたが、学校に行けない、外で遊べない、友達に会えないというのは、お子さんたちのストレスも相当だったでしょう。
ワクチンの接種なども含め、早期にこの事態が収束することを願うばかりです。
お子さんたちは冬休み、塾の講習会も始まっていますね。
この1年の総まとめの時期です。
確実に学力をつける機会としたいところです。
多くの塾では、冬期講習の内容はこれまでの「総復習」です。
(サピックスだけは復習ではなく「進み続ける」カリキュラムです)
だから講習会でがんばっておけば復習にはなるのですが、お子さん一人ひとりにとって「課題」はそれぞれです。
お子さんがこの冬マスターしておきたい分野が、冬期講習会のメニューに含まれているでしょうか。
今一度「この冬、うちの子にとっての課題は何か」を考えておきましょう。
それには、これまでのテストを見返す必要がありそうです。
テストの正答率表を用意し、小問ごとの正答率とお子さんの正解、不正解を照らし合わせるのです。
正答率が高いのに失点が多かった単元、分野はどこか。
その「うちの子にとっての課題」は冬期講習会のカリキュラムに含まれているでしょうか。
たとえば日能研の冬期講習会の5年生の算数は、下記の内容になっています。
●割合 ●比 ●速さ ●平面図形 ●場合の数 ●規則性
5年生の算数の最重要単元は「割合と比」「速さ」と言われていますから、多くの子にとって大きな不足はないカリキュラムです。
でも、たとえば秋から学んできた「〇〇算」のような文章題に課題があるお子さんなど、細かく見ていけば「もう少しやっておきたい」単元がお子さんそれぞれにあるのではないかと思います。

これに関しては、日能研以外の塾に通うお子さんも同じですね。
そんな単元を、いつやるか。
各学年、年末〜年始の数日間は塾が休みですね。
せっかくの休みをすべて埋めることはありませんが、少しなら「うちの子独自のメニュー」をこなせそうです。
欲張りすぎず、何か1つだけでも達成する、そんな目標でもいいと思います。
状況から帰省や旅行などもできない年末年始になりますが、おうちで親子で楽しめて学びにもなる、そんなメニューも用意できればなおいいですね。
低学年のお子さんとご家庭向けに収録した動画ですが、4年生、5年生のお子さんにも参考になるかもしれません。
よかったら見てください。

【動画】小さなお子さんの「おうち理科」3つの実例
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かしこい塾の使い方 2020年12月28日16時50分
主任相談員の辻義夫
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である辻義夫が家庭学習で悩んでいる方にすぐに実践できる効果的な学習方法をお教えします。
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