理数系科目が楽しくなる学習習慣のポイント3つ
受験生に限らずなのですが、家庭学習に取り入れてほしいことがらがいくつかあります。
1つ目は、音読の習慣です。
これは国語に限りません。
算数でも理科でも社会でも、問題文を声に出して読んでみる習慣です。
「先生、この問題がわかりません」と質問をもってきた子に「では問題文を読んでごらん」と音読させると、それだけで自分が見落としていた数値や問題の条件に気づいて解決してしまう、ということがよく起こります。
これは、黙読だけでは読んでいるようで細かなところまで読み取れていない、ということが原因になっていることを示しています。
もちろん授業中やテストの最中に問題を音読することはできませんが、音読しているイメージで(頭の中で音声が響いているイメージ)黙読することで、読み落としや勘違いがぐっと減るのです。
2つ目は、因果関係でものを考える習慣です。
つねに「〜だから◯◯だ」という思考パターンでものを考えるのです。
「春になって気温が上がるのは南のほうが早いから、桜前線はみなみから北上していく」
「春になると雑木林(落葉広葉樹林)の葉が茂るから、森林内の日当たりは悪くなる」
といった具合に、原因、結果のセットで考え、記憶する習慣です。
特に理科や社会といった科目で「テストで使える知識」をつけるためには闇雲に「一問一答式」に暗記するのではなく、意味づけた記憶が有効なのです。
3つ目は、今勉強している単元の「最大のポイント」を意識することです。
毎週、塾では次から次へとさまざまなことを習います。
もちろんすべて重要なことばかりなのですが、その中でも「今週の単元の学習で最大のポイントは」を考えるのです。
たとえば算数の速さの単元。
進行グラフ(ダイヤグラム)を習ったのなら、最大のポイントは「速さの問題はダイヤグラムでも考えることができる」ではなく「速さの問題の中でも、時間の要因、条件がポイントになる問題では、ダイヤグラムを使うと効果的に解ける可能性が高い」ということです。
線分図では「時間」のファクターを表現しづらいですが、グラフはそもそも横軸に「時間」を表せることがポイントなんですね。
このように毎回の授業の「最大のポイント」を意識することで、習うことがらを系統立てて身につけることができるようになります。
学年の後半、特に理数系の科目は内容も難しくなってきていると思います。
ぜひ毎週の学習内容を、効果的に身につける学習習慣を目指してがんばりましょう!
近くの公園の葉も色づいてきました(^^)