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ご相談が多い「過去問のやりかたについて」本当のところ

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かしこい塾の使い方 2020年09月17日19時28分
「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」と家庭教師の「名門指導会」共催で、9月はオンラインの個別相談会を続けています。
親御さん(多くはお母さんですが、中にはお父さん、またご夫婦一緒というケースもあります)一人に先生一人のマンツーマン、ではなく我々主任相談員がオブザーバーで参加するという、かなり「贅沢」な企画です。
あらかじめ成績資料や模試の問題や答案をお預かりし、詳細に分析して臨むため、かなり深いご相談の機会になっています。
もちろん大変なのですが、詳細にデータを分析して臨む相談会は、私たちにも大きな気づきを与えてくれます。
今このとき、サピックスに通う6年生たちは何に困っているのか。
日能研の9月、後期の日曜特訓が始まったお子さんは、どんなことを大変だと感じているのか。
そんなリアルな声を数多く聞き、そしてその解決法をご家庭それぞれの状況に応じて一緒に考えることで、今度はウェブサイトやメディアを通して私たちの声を聞いてくださっている多くのご家庭に、有用な解決法を発信できるのです。
たとえば過去問についてのお悩み。
いつからやるのか?
何年分やるのか?
古い年度から?いや新しい年度から?
親御さんの悩みはつきません。
また、聞く相手によって答えはバラバラで、どのアドバイスを信じればいいのかもわからない。
実は、多くのお悩み、ご質問に対しての回答は、人によってバラバラです。
上記の過去問の話だって、新しいものからやっても、古いものからやってもいいんです。
先生によっても答えは様々ですが、それぞれに理屈があります。
古い年度から始めて、なんだかんだで「時間切れ」になって新しい年度のものができなかったら大変です。
これが、新しい年度のものからやるのがいいという意見の1つの根拠です。
入試問題は「進化」し続けていて、古い年度の問題はどんどん塾のテキストに収録されていくから、解いてみると古い年度のもののほうが簡単だと感じることが多い。
だから「解きやすい」古い年度のものから無理なく始めて、徐々に新しい年度のものにチャレンジしていくのがよい、という意見もまた、間違ってはいません。
大切なのは、過去問演習は計画立てて行うこと。
「時間切れ」になって、本来やるべきだった過去問をやれなかった、という状態で入試を迎えないことです。
重要なこととその理由がわかれば、ご家庭でいくらでも「アレンジ」ができますね。
受験する数校のうち、問題が易しく解きやすい学校のものから始めて自信をつけつつ、だんだん第一志望校に向けて難度を上げていく、とったアレンジもOK。
まずは第一志望校の近年のものを1年分解き、現状の「第一志望校に対しての得点力」を把握してから以後の過去問演習の計画を立てる、というアレンジだってOKです。
皆さんのお悩みが、さらに多くの皆さんの「知恵」になり、その解決法がさらに多くの方たちに役立っていく。
そんなサイクルの一部になれるのは、とても嬉しいことです。
もちろん「よその子に当てはまることが、すべて我が子に当てはまるわけではない」というのも事実ですから、本当に問題を解決したい場合は、ネットなどで手に入る情報だけでなく、直接相談会などで個別に具体的なご相談をされるのがいいとは思います。
忙しくてもできるだけ続けていきますので、マンツーマンでご相談になりたいとうう方はご利用くださいね。
上記の過去問について、動画でお話ししています。
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かしこい塾の使い方 2020年09月17日19時28分
主任相談員の辻義夫
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である辻義夫が家庭学習で悩んでいる方にすぐに実践できる効果的な学習方法をお教えします。
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