この夏、上手に知識をつけていきましょう
「中学受験 すらすら解ける魔法ワザ」シリーズの最新巻「理科・合否を決める40問と超重点整理」が発売になったのですが、著者としては使った方からのフィードバックが楽しみです。
今回は知識部分を「サブノート」形式とし、書き込んで使えるようにしているのですが、その別冊解答に力を注ぎました。
以前の記事にも書いたのですが、知識部分の解答にもできる限り解説、暗記に関するワンポイントや定番問題、新傾向問題などを掲載し、できる限り「丸覚え」にならないようにと配慮しています。
夏休みが近づいていますが、今年の夏は「異常事態」です。
何が「異常」かというと、まずほとんどの場合、夏休みよりも夏期講習が先に始まるのです。
だから7月下旬は朝から学校に行き、夕方からは塾の夏期講習、そして復習や宿題をする時間がないまま次の日も朝から学校、というケースも普通にあるのです。
小学校の夏休みが短縮になった分、塾の夏期講習もコンパクトになるのかというと、そのボリュームは例年通り。
どうしたって時間は足りないのです。
そんな中、やっぱり理科の暗記分野や社会は「語句を丸覚え」になりがちですが、丸覚えの知識は入試問題には通用しないし、だいいちそんな勉強は楽しくない。
で、少しでも因果関係を理解したり、納得ずくで知識をつけてもらえるよう工夫してみました。
もちろん、四の五の言わずに覚えなくちゃいけない場面もあるわけですが、そんな場合もできるだけポイントとなるキーワードとともに記憶に残してほしい、そう思います。
たとえば、おもな昆虫の冬越しのしかたについては覚えておかなければならないのですが、それも丸覚えではなく何かと関連してして記憶しておけば忘れにくいし、思い出しやすいのです。
アリやハチは成虫の状態で冬越しする少数派の昆虫(多くは卵や幼虫、さなぎの姿で越冬)、ですがそれが可能なのは「巣がある」という事実が大きいですね。
もちろん冬には温度が下がるので多くのアリは活動できませんが、少なくとも地中に作ったアリの巣の中は、地上よりも暖かく、一定の温度に保たれています。
そんな前提条件をしっかり理解した上で「アリは成虫の状態で冬越しする(できる)」と覚えていれば、丸覚えの子に比べると忘れにくく思い出しやすく、なにより勉強していて楽しいはずです。
そんな楽しさを少しでも味わってほしい、という思いで作った今回の「魔法ワザ」、ぜひ皆さんの受験にお役立ていただければと思います。
でも四の五の言わずに覚えなくちゃいけないときは「アリの〜ままで〜♪」と歌っておけば「成虫のままで冬越し」と忘れないのですが(^^)
夏、上手に知識をつけていきましょう。
コロナウィルスの影響でお休みしていたプラネタリウム授業も、復活に向けて動き出します!
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