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宣言解除後の勉強の立て直し方は

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かしこい塾の使い方 2020年05月27日17時52分

首都圏でも緊急事態の解除が発表され、学校や塾も段階的に対面での授業が再開されていきます。

どのご家庭も、長い自粛生活期間、さまざまな発見があったことと思います。

塾の授業が動画やオンラインになり、それ自体の長所や短所の発見もあったのではないでしょうか。

僕たち中学受験情報局の主任相談員も、ふだんは会場に集まっていただき開催する「個別相談会」をオンラインに切り替え、お互い自宅でのご相談をしてきました。

その中で様々な方から聞いた、オンライン授業の長所や短所の代表的なものを3つずつあげてみます。

【長所】
1 映像授業は途中で止めることができるので、分かりづらいところを何度も聞ける。
2 移動がないので、時間の効率的な使い方ができ、感染のリスクも下げられる。体力的にも楽。
3 対面での授業のような「圧」がなく、余裕を持って授業を受けられる

【短所】
1 オンラインといっても、参加者(生徒)が数百人の場合は単なる映像と変わらない。しかもリプレイできない。
2 通信環境の問題などで映像が見にくかったり、音声が途切れるとわからなくなる。
3 オンラインでは、対面での授業にくらべて先生の強制力がはたらきにくく、子どものモチベーションが上がらない。

こうやってあげてみると、あながち「対面の授業は良くて、オンラインはあくまでも急場しのぎ」とも言えないのではないかと思います。

特に、ふだんの授業が「わからない」と感じているお子さんにとって、何度も見返したり止めて考えられる映像授業は助かった、というケースなどは、必ずしも「対面がいちばん」ともいえないと思いました。

また対面の授業では、よくも悪くも「強制力」が強くはたらきます。
先生に叱られる(塾によっては怒鳴りつけられる)からなんとか宿題を仕上げる、「こんな問題5分で解けて当然」といった同調圧力がかかる・・・など、さまざまな「圧」が子どもたちにはかかっています。

「よくも悪くも」と書きましたが、上記のようなことがあるから塾には活気が生まれ、今までできなかったようなスピードで問題が解けるようになる、という一面もあるのです。

でも、その影で「お客さん」になってしまう子がとても多いのも、周知の事実ですね。

ある塾は、当面オンラインと対面の授業を選べるようになっているそうです。
これはいいですね。
もっといえば、すべての授業にウェブカメラを設置してもらえれば、子どもたちは体調が悪くても欠席せずに済むし、担任の先生の授業を家で受けられます。

コストや人員の問題で難しいのかもしれませんが…。

まったく完全ではないにせよ、日常、つまり学校があって塾にも行く毎日が戻ってきます。
もちろん子どもたちも楽しみにしているでしょうが、大変な毎日が徐々に戻ってくるわけです。

ここからの過ごし方について、少し動画でお話ししてみました。

よかったら見てみてください。



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かしこい塾の使い方 2020年05月27日17時52分
主任相談員の辻義夫
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である辻義夫が家庭学習で悩んでいる方にすぐに実践できる効果的な学習方法をお教えします。
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