夏後半、学習の優先順位をつけましょう
夏の暑さも本番ですね。
環境省が熱中症対策の指数として「暑さ指数」を発表していますが、これは気温、湿度、日射などをもとに示すものです。
暑さ指数が28℃を超えると熱中症の発生率がぐんと上がり、運動は避けたほうがいいとされています。
お子さんにとっては、通塾ひとつとってもリスクはありますから、気をつけてあげたいですね。
■ 勉強面でのリスクにも気をつけて
「かしこい塾の使い方」の動画でもお伝えしているのですが、夏休みは勉強面でも「リスク」があります。
「やる気が出ない」
「ダラダラする」
といったご相談もないことはないのですが、私たちがもっとも多く受けるご相談が「がんばっているのに成績が上がらない」というものです。
特に夏の時期だと「夏休み、あんなに勉強したのに成績が上がらない(もしくは「下がった」)というお悩みです。
がんばらなかったのなら、成績が上がらなくてもあきらめがつくとうものです。
でも、しっかりがんばったのに成績が下がったとなっては、親子ともモチベーションが下がってしまいますね。
そんなリスクが、夏休みにはあるのです。
■ 忙殺されないよう注意しましょう
夏休み、塾スケジュールはなかなか忙しいですね。
5年生くらいだと、夏休みの日程の半分くらいは夏期講習で占められます。
まだ6年生ではないので、お盆など塾が休みの期間には家族旅行や帰省ということもあるでしょう。
講習会が続いている間は毎日のように塾があります。
毎日、宿題も出ます。
ここで親御さんたちに心にとめておいていただきたいのは、塾の各科目の先生方は、基本的に自分の担当以外の科目でどれくらい宿題が出ているかを、知らない(あるいは気にしていない)ことがほとんどだということです。
つまり、お子さんたちが毎日どれくらいの時間勉強しなければ毎日が「回らない」かがわかっていないということです。
実は、これは夏休みに限ったことではありません。
「そんなの、塾のカリキュラムを決める先生が、あらかじめわかった上で決めてるんじゃないの?」
と思われる方もいらっしゃるでしょう。
確かに、そうです。
・・・ただ、それはあくまで「理想論」でしかありません。
たとえば算数が苦手なお子さんは、どうしても算数の宿題が後回しになります。
そうやって「後回し」にしがちなお子さんは、算数の宿題のうち何を最優先でやるべきか。
これはお子さんそれぞれによって違いますね。
家庭教師や個別の先生をつけているご家庭は、そのような学習の優先順位をつけてもらいましょう。
せっかくマンツーマンの先生をつけているのに、わからない問題を質問するだけなんてもったいないです。
ご家庭で優先順位をつける場合も、大切なことは「忙殺されない」ということです。
■ 塾の宿題の目的を考え、優先順位をつけましょう
塾の宿題は、それ自体が「目的」ではありません。
宿題をすることで得たいもの、その目的は理解を深めること、学力をつけることであり、成績を上げることです。
この目的を達成するために、塾の授業、宿題にどのように取り組めばいいか。
そんな視点であらためて夏期講習のテキスト、宿題を見てみてください。
やみくもに「全部仕上げて提出する」とこが目的のようになってしまっていると感じたら、意識的に「深く理解しているか」をチェックしてみるのも有効です。
たとえば、「毎回の授業の問題で『これだけは』という問題に印をつけてやってもらえませんか?」というメモを塾の先生あてにお子さんに持たせます。
(もちろん、先生と立ち話でもできるのなら、そのときお願いしてもいいと思います)
その問題については、お父さん、お母さんにわかるように説明できるか、お子さんに「授業」してもらうのです。
そのかわり、宿題が全部はできなくても目をつぶる。
そんな優先順位のつけ方もありますね。
早くも7月が終わろうとしています。
夏後半、効果的に夏期講習を活用していきたいですね。
「伊豆アンモナイト博物館」にて。こぢんまりとした博物館ですが、「アンモナイト愛」に溢れています(^^)
お子さんは、アンモナイトのクリーニング作業(化石をコツコツ削り出していきます)が体験できるのもポイント!