夏期講習で結果を出すためにしておきたいこと
今年もあっという間に7月。
夏休みも目前になりましたね。
前回、私が夏に参加するイベントについて書いたのですが、今回はその夏について、少しお話ししたいと思います。
■ 夏に身につけておくべきことは何か
まず、お子さんがお通いの塾の夏期講習のカリキュラムを、親も把握しておくことが大切です。
うちの子は塾の勉強がとてもうまくいっている、というご家庭は別として、少し不安があるとか、明らかにお困りのことがあるというご家庭では、必須だと思います。
親がそれを知ったとして、何かできることがあるのかと言われれば、あります。
具体的に科目の内容が教えられなくても、お子さんがうまく身につけられているかを知ることは大切です。
お子さんがここまでの学習で身につけられていること、そうでないことを把握できていれば(もう間近ですが)夏までにやっておかなければならないこと、夏の学習で意識するべきことが見えてくるからです。
そしてもう一つ大事なことは、この夏のカリキュラムの中で「絶対身につけておくべきこと」は何かを知っておくことです。
たとえばサピックスの5年生算数なら、この夏に学習することでもっとも大切なのは「割合」と「比」に関することです。
14回の授業中、実に6回が割合と比に関することです。
それくらい重要だということでもあり、様々な問題に関連して出てくるテーマだともいえます。
■ 逆算して、夏期講習までにすべきことを考えましょう
ということは逆に、速さや図形、そして割合の基礎に関しては1学期にある程度「完全理解」を目指しておきたいということでもあります。
2月〜7月までに、速さの文章題である旅人算や平面・立体図形、割合の基本的な考え方などは学習済みですね。
他塾であれば、そういう単元を総復習するのは夏期講習なのですが、サピックスの場合は立ち止まることなく夏の間も進み続けます。
だから、1学期に習って不安だった単元は、ぜひ夏期講習が始まるまでにテコ入れしておきたいのです。
そのために、お子さんのできていること、そうでないことを把握する必要があるのです。
具体的に上記のことに使える期間は、夏休みが始まってから夏期講習が始まるまでの数日間、ということになりますね。
この数日間を上手に使って、できるだけ夏までに不安な単元をなくしておくことがポイントです。
■ 親だけで整理しきれないことは、誰かに手伝ってもらいましょう
上記のようなことを、親が詳細に把握して整理するのは、やはりなかなか大変なことです。
「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」の主催で定期的に行われる「少人数相談会」というマンツーマンのご相談イベントに、僕も毎回主任相談員として参加しているのですが、上で述べてきたようなことをご相談されることがほとんどです。
「この夏(実は夏に限らないのですが)何をすべきか、何をすればもっとも効果的か」
を知るためにもっとも重要なことは
「いま、何ができていて、何ができていないか」
を知ることです。
そのためのツールとして非常に役立つのが、お子さんの受けたテストです。
「テスト結果」と呼ばれるものは、得点や偏差値が書かれた「成績表」もそうなのですが、それだけではありません。
得点や偏差値よりももっと大切で、お子さんの現状を雄弁に伝えてくれるのが、お子さんの答案であり、計算用紙であり、問題用紙への書き込みです。
ですから相談会には、テストに関連するすべてをお持ちくださるようにお願いしています。
7月初旬の開催で「夏休み前最後」だったのですが、夏休み直前の7月18日(木)に急遽特別開催が決まりました(7月7日に行われたサピックスの組分けテスト後に、お問い合わせがたくさんあったようです)。
この夏の「勉強の指針」に関してご相談してみたいという方は、下記のページをご覧いただければと思います。
https://soudankaie-07-2.peatix.com
フォトグラファー、桜木奈央子さんの活動「cinema stars」
ウガンダに映画館をつくるチャレンジ、応援したいですね(^^)