コスモプラネタリウム渋谷での天体授業イベント
2019年4月16日、17日の二日間、コスモプラネタリウム渋谷にて、天球を使った天体授業イベントを行いました。
昨年の夏、冬に続いて3回目の開催。
今回もたくさんの子どもたち、親御さんたちにご参加いただき、とても有意義な授業になりました。
このイベントを通して、私にもたくさんの気づきがありました。
たとえば天球上を太陽や星が動く様子を曲線で表した図が、どの塾の理科のテキストにも出てきます。
でも、この図を「あの天球の中に自分が入って、中から見上げたらどう見えるか」としっかりしたイメージとともに見ている子はほとんどいません。
テキストの図は、いわば「神の視点」で書かれているわけですが、それが実感と結びついていないのです。
だから、このイベントでは「天球の中で実際に体験してスケッチする」ということを重視しました。
大人からすれば「見えたままかけばいいんでしょ?」かもしれませんが、ことはそう簡単ではありません。
テキストの模式図は端的に「デフォルメ」してあり、自分が見たものがそれに近いということを実感することもなかなか難しいのです。
今回のイベントでは親御さんたちにもご参加いただき、感想をいただいたのですが、お父さん、お母さんたちもお子さんと一緒に空を見上げると、さまざまな発見があるようです。
それは、テキスト上で「そういうものだ」と理解することと、天球の中で見たものを模式図上に置きかえたときに「あれ?動く向きはどっちだっけ?」と考え、想像力を働かせた上で納得することの間には、とても大きな壁があるということです。
これを黒板などの平面だけで理解させようとすると、実はなかなか難しいということがよくわかります。
また、子どもたちの想像力に大きく依存せざるを得ないということも。
今回もお子さんたちは楽しんで学んでくれ、とても有意義な時間になりました!
ぜひ、親子で空を見上げる習慣を意識してみてほしいと思います。