浮力について理解を深めよう(1)
「浮力」・・・苦手というお子さんが多い単元です。
浮力といえば、基本となる考え方は「アルキメデスの原理」です。
流体の中の物体は、押しのけた流体の重さと同じ大きさの浮力を受ける、といった内容なのですが、小学生にこれをそのまま伝えても、なかなか腑に落ちることはありません。
私はお子さんたちに浮力を指導する際、ある質問をすることにしています。
それは
「今日家に帰ったら、知らないおじさんが家に侵入していました。どうする?」
そして二択の質問をします。
「A. 警察を呼んで追い出す B. そのまま一緒に暮らす」
・・・当然、お子さんたちはみんなAを選びます。
「当然だよね?知らない人が勝手に家に侵入してるんだもん、事件だよね。追い出すよね?」
この意見に反対するお子さんはいません。
そこで私はお子さんに言います。
「水さんだって同じなんだよ。この物体が水に入ってくるまでは、そこには水さんたちしかいなかったわけだよ。水さんが平和にやっていたところに、突然侵入者が現れたんだ。追い出そうとするよね?」
そんな問いに、お子さんたちは「うん、うん」とうなずきます。
あえて原理を無視してアプローチするのです。
具体的な計算は簡単。
例えていうと
「70人押しのけたら、70人から押し返される」
という、しごく当たり前のことを計算すればいいのです。
お子さんが今ひとつ「浮力」というものを掴んでいないとお感じの方は、動画を参考にしてみてください。