ペットボトルで温度計づくり
暑い日もありますが、朝夕など秋の訪れを感じる日が多くなってきました。
台風などの影響もあり、日によって気温の変化も激しいですが、体調を崩さないよう過ごしたいですね。
さて、今回は「温度計づくり」です。
室内に温度計があるおうち、意外と少ないのではないでしょうか。
部屋の温度の上下を、自分の作った温度計で確かめられると楽しいですね。
「温度計を作るなんて特別な材料が必要じゃない?」と思われるでしょうか。
実は意外と身近なものだけで、温度計は作ることができます。
今回は、”温度計作り”を学んでいきましょう。
材料と作り方
〈準備するもの〉
・ペットボトル(500ml)
・ストロー(長いもの)
・キリ(今回はドライバーを使用)
・食紅
・水
・テープ
・ボンド
〈作り方〉
1.ペットボトルに水を入れます。4分の3くらいまで入れます。
2. 1の中に食紅を入れます。
3.ペットボトルの蓋の真ん中にキリ(ドライバー)で穴を開けます。ストローが入る大きさに穴を開けて、ストローを通します。
4.ストローのすきまを埋めるようにボンドを塗ります。(ボンドは乾くまで待ちましょう。)
ボンドが乾いたら、ふたをペットボトルにかぶせ、ストローの先が水に3センチくらいつかるように調節します。
5. 水を吸い上げます。フタから出ている部分の半分くらいの高さまで、色水をすい上げましょう。
1番難しい工程です。舌の先でストローをふさいで、色水が下に落ちないようにします。
そのままフタをしっかりしめましょう。
舌をはなして色水が下に落ちなければ成功です。
フタのまわりにビニールテープをまいて、空気がもれないようにします。
色水は食紅を使用しているため安全ですが、気になるようでしたら、他の深めの容器に色水を入れ、ふた付きのストローを沈めて色水がふたの上まで上がったら、ストローの口を指で押さえたまま容器から出し、ペットボトルにふたをするとよいです。
これで完成です。
温度の変化
冷房の部屋、常温、暖房をつけたお風呂場でそれぞれ比較してみました。
なぜ水の位置が変わるの?
空気には、冷えるとしぼみ、あたたかくなるとふくらむ性質があります。
(正確には、1℃につき0℃のときの273分の1ずつ増減します)
ペットボトルで作られた温度計は、その作用を利用しているのです。
ストローをセットして、しっかりと蓋を閉めることで密閉(みっぺい)したペットボトル。
中の空気が温められると、空気がぼう張し、水を押します。
するとペットボトルの中の水面は下がり、ストローの中に水が押し出される仕組みです。
空気のぼう張と収縮、勉強として習うと「ふうん」ですが、実際に作ったて体感してみるととても楽しいですね。
ペットボトルはいろいろな理科工作の材料になります。
みなさんもぜひなにか作ってみてください。