マヨネーズづくりで「乳化」を体験しよう
理科の「人体」の分野で、消化や吸収について学びます。
その中で「たん液は消化酵素を持たず、消化はしないが脂肪を乳化する」ということを習います。
「乳化ってどういうこと?」
と聞かれると、理科の先生は「脂肪は油だから、水にとけないでしょ?だからまざり合いやすくするんだよ」と教えてくれます。
この「乳化」ですが、身近な調味料を作ることで実験できるんです。
それは、子どもたちも大好きなマヨネーズ。
実は自宅で作ることが出来ます。
どのようにして作ることができると思いますか?
作る前に、材料や作り方について予想してみても面白く学べます。
■マヨネーズ作りはどんな実験になるの?
マヨネーズ作りで学べるのは、上記のように「水と油はどうすればまざり合うの?」ということです。
「水と油は性質が違うからまざり合わないよ?」と思うお子さんは多いと思います。
それでは、水と油がどうしたら混ざるのかをマヨネーズ作りから学んでいきましょう。
水と油が結びつくには「乳化」がキーワードになります。
マヨネーズは、卵黄に含まれるレシチンが、油と結びつきやすい「親油基(しんゆき)」と、水と結びつきやすい「親水基(しんすいき)」の2つの性質を持っているのです。
このような性質を持つ物質を「界面活性剤」といい、洗剤などもこの性質を利用して油と水をなじませて、汚れを落としているわけです。
このように、水と油が混ざり合う現象を「乳化」といいます。
マヨネーズの場合、水と油が仲良くなるために必要なものは卵黄というわけです。
■マヨネーズ作りに必要なものは?
〈材料〉
・お酢(15ml)
・サラダ油(150cc)
・卵黄(1個)
・塩(小さじ1/2)
・コショウ(少々)
〈道具〉
・ボウル
・計量カップ
・計量スプーン
・泡だて器
■マヨネーズの作り方はやコツは?
〈作り方〉
1.卵は常温にもどしておきます。
2.ボウルにお酢、卵黄、塩、コショウを入れて泡立て器でよく混ぜます。
3. 2のボウルにサラダ油を少しずつ加えながら混ぜます。何度かに分けてサラダ油を入れて、その都度しっかり混ぜましょう。
4.しっかりとまぜていれば、どんどんねっとりといてきますよ。
5.泡立て器に少し残るかたさになれば
マヨネーズの完成です。
低学年のお子さんでも一緒に挑戦できます。
ご家庭にあるものですぐにできるので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
夏休みの自由研究にするのもいいですね。
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