お子さんのテスト直しで楽しみませんか?
本日、主任相談員を務めさせていただいている「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」主催のセミナーに参加しました。
弁士は同じく主任相談員としてご一緒している「塾ソムリエ」西村則康氏。
総論的なお話のあとに個別相談会があり、私も相談員としてお父さん、お母さんのお話を聞きました。
大人になると、子どもの頃のことを忘れてしまいがちです。
だから「なんでこんなことがわからないの?」と思ってしまったりするわけです。
たとえばこんな例。
サピックスの「新学年 組分けテスト」の新5年生 理科で、このような問題が出ました。
「入浴剤を湯につけると、あわが発生しました」
発生したあわは、もちろん二酸化炭素。
・・・大人的には、そうです。
お母さんいわく
「だって、そうとしか考えられないじゃないですか。この問題の選択肢に「空気より重い」っていうのがあるし・・・。」
・・・そうですよね。大人的には。
でも、子ども的にはそうじゃない。
「え?入浴剤?こんなの理科なの?」
「だって気体が発生するやつって、酸素だったら過酸化水素水と二酸化マンガン、二酸化炭素だったら塩酸と石灰石でしょ?」
「入浴剤なんて、聞いてないよ〜!」
(実はサピックスのテキストにも入浴剤ん話題は掲載されているのですが)
こんな子は、実はたくさんいます。
彼らにとって、理科はこれほど日常生活とはかけ離れたものなんです。
「入浴剤なんて、理科なわけ無いじゃん」と(^^)。
「実は、理科って身のまわりで起こっていることそのものなんだよ。」
このことが実感できるようになると、お子さんの理科の成績はぐんぐん伸びます。
それには、日常身のまわりで起こっていることが「これって理科なんだ!」とびっくりする体験が必要です。
あるいは、テスト直しの中で「答えを直して終了」ではなく、「へー、あのあわは二酸化炭素なんだ!」と驚く体験をするのでもいい。
そうやって「テストから何かしらの驚きを得る」「テストから学ぶ」ことができるようになると、理科の成績は・・・というより、理科の勉強のしかたが変わってきます。
親御さんが関われるとすれば、いっしょに驚いてあげることでしょうか。
だって、湯につけただけでブクブク泡が出るって、不思議じゃないですか?
「だって、言われれば二酸化炭素だって理解できるけど、なんでお湯につけただけで?」
そうやって、お子さんといっしょに驚けばいいんです。
「だって、言われれば二酸化炭素だって理解できるけど、なんでお湯につけただけで?」
そうやって、お子さんといっしょに驚けばいいんです。
そんな話をお母さんにしていると、目がキラキラ輝いてきます。
「よし、あの子といっしょに試してみよう!」
そんなワクワク感を感じられるお母さんのお子さんは大丈夫。
理科が大好きになるはずです。
学年末のテスト、結果も大切ですが、お子さんといっしょに「テスト直し」で楽しみませんか?
- キョロキョロとあたりを観察して歩くと、もう咲いている花を見つけられました(^^)