この冬、理科の「本物体験」を
■「ドカ雪」を体験しよう
現在新著「楽しくおぼえてアタマに残る 謎解き理科用語」 の発売記念キャンペーンを、主任相談員を務めさせていただいている「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」主催で行っていただいています。
同時に発売された「楽しくおぼえてアタマに残る 謎解き社会用語」の著者である、個別指導教室SS-1の馬屋原吉博さんのインタビュー記事が、本日「働くママ&パパに役立つノウハウ情報サイト 日経DUAL」に掲載されていたのですが、まさにその通り!と感じた内容なのでした。
記事の中に「実際に日本海側に出かけて『ドカ雪』の体験を」という話があったのですが、こういう体験は大きな財産になるので大賛成です。
私は子どもの頃兵庫県の神戸市に住んでおり、よく冬になると兵庫県の日本海側、鉢伏高原にスキーに連れて行ってもらっていました。
神戸からクルマで150kmくらいの場所なので、今から考えるとそう遠い場所ではなかったのですが(東京から北関東くらいのメージでしょうか)、神戸とのあまりの景色の違いに「別世界」くらいに感じたものです。
理屈で言えば「北西からの季節風が本州内陸部の山地を越える際急上昇し、大量の水蒸気が雪となって日本海側に降る」ということですが(「フェーン現象」として理科・社会で習いますね)、そんな理屈抜きに「日本海側=大雪」というイメージが私の中には染み付いているのです。
そのわりに「ひどく寒かった」という印象はあまりなく、「新潟や金沢はドカ雪が降るが、気温が0度を下回らない」という話もすっと腑に落ちるわけです。
単純に「寒いから雪が降る」ということではないんですね。
■子どもには「本物体験を」
「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」のコラムにも書いたのですが「子どもには本物体験をさせよう」という意見を最近は多く目にするようになりました。
「本物体験」というと、なにか特別なことを体験させないと、と感じる方もいるかもしれませんね。
たとえば名店と言われるお店の料理とか、天然の海山の幸とか、いわゆる「お金と手間をかけて」のようなイメージを持つ方がいるのは「本物=一流のもの」というイメージがあるからかもしれません。
でも、「本物=実物」と考えるとイメージはガラリと変わります。
たとえば理科で習う植物の数々。
お子さんは「本物」を見たことがあるでしょうか。
春先の森林には、カタクリやフクジュソウが咲くと理科で習います。
「ひっつきむし」と言われるオナモミやセンダングサで「痛いな〜」と感じた経験もいい財産になります。
もっと身近な例で言えば、ダイコンやニンジンの表面をよく観察したことがあるでしょうか。
ダイコンやニンジンをよく観察すると、毛のようなものが生えていることがあるのがわかります。
根の一部である証拠ですね。
こういった経験を日常的に積んでいるお子さんと、そうでないお子さん、実際に理科でいろんなことを学んだときの学習効果に大きな違いがあります。
お子さんが小さいときは、幼児教育の教室に通わせている場合ではないかもしれません。
外へ連れ出しましょう!
お子さんが小学生でも、まだまだ遅くはありません。
「理科のアンテナのもと」をどんどん体験で育ててあげたいですね。
今日は冬至です。
一年でもっとも日が短く、太陽高度が低い日。
逆に考えると、ここからはどんどん日が長くなっていきます。
本格的な冬ですが、お子さんと一緒に楽しみましょう!
クリスマスも冬至の祭が起源と言われているようですね。
クリスマスも冬至の祭が起源と言われているようですね。