開成中理科2016 合格者は何を解いたか
今日、御三家の雄、開成中学校の合格発表があり、詳細な入試データも公表されました。
理科の合格者平均点は61.4点、受験者平均点は56.9点。満点は70点ですから、合格者は平均は約88%の得点率です。
ところで、このテストの問題を難度別に分けてみると
A(開成中受験者にとって難度低)・・・14問
B(開成中受験者にとって難度中)・・・9問
C(開成中受験者にとって難度高)・・・4問
小問が合計27問あるうち、AとBのレベルの問題をすべて正解すると、約85%の得点率で、ほぼ合格できることがわかります。
70点満点で27問の小問数ですから、1問あたりの平均配点は約2.6点。つまり、合格者平均と受験者平均の差(4.5点)から考えても、Bレベルの問題で1〜2問失点してしまったら、もう合否の境目ということになりそうです。
問題のレベル分けは私の独断ですが、Cレベルにした問題は、大人が、というか理科の先生が見ても「ちょっと落ち着いて整理しないとミスしてしまいそうだな」と感じるもの。
テスト後半に進むに連れて難度が高くなり、40分という制限時間内で落ち着いて、論理的に判断しなければならない局面が何度かあるテストです。
「開成の理科の問題は易しい」とよく言われますが、ちゃんと合格ラインをクリアするのはやはり難しいということです。
開成中を目指すみなさん、しっかり点を取り切る訓練をしていきましょうね!