中学受験 春のうちに暗記を(6年生)
もうすぐゴールデンウィークが始まります。
「ゴールデンウィークに何をしておくべきですか?」
といった質問が多いこの時期ですが、
「いずれにしても、暗記は早いうちにやっときましょうねと
6年生のお母さんにはお伝えしています。
なぜか。
「暗記は入試直前に何とかしよう」
という誤解をしてほしくないからです。
入試直前に何とかする、という場合の暗記は
きっと「丸暗記」なのでしょう。
なぜそう思うかというと、理想的な暗記法は
そんな短期間で身につけられないからです。
そして、入試が終わったら白紙に戻る。
お子さんの頭の中がです。
丸暗記で詰め込んだ知識は、
びっくりするくらい短い期間で
消えていくものです。
中学受験で覚えた知識は、
ほぼそのまま中学校で習う知識です。
白紙に戻すのは勿体ないですよね。
ものを覚えるのに非常に有効な方法として
因果関係を知っておくということがあります。
ものの名前にも由来があって
「◯◯だから□□という名前」
という記憶のしかたができるものが多い。
穂の形が犬のしっぽに似ているから
犬ころ⇒エノコログサ
カエルの手に葉が似ているから
カエルの手⇒カエデ
朝咲いた花が昼にしおれるので
朝露のようにはかない⇒ツユクサ
花汁をこすりつけて染料にしていたから
掻付花⇒カキツバタ
などなど、カタカタを念じて覚えるよりずっと興味深い
由来があるのです。
6年生も、春のうちならこんな暗記のしかたに
チャレンジする余裕があります。
1つでも2つでも、面白味がわかる例を知れば
暗記に対するイメージが変わるかもしれませんね。
一節によるとサクラの語源は「咲く」なのだそうです。
ちなみに商店の偽客(サクラ)の由来、知っていますか?