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日能研 テキスト・テストの使い方

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かしこい塾の使い方 2014年05月23日09時34分
こんにちは、辻です。

今回は、日能研のテキスト、テストについて、その使い方と特徴を見ていきたいと思います。

■「本科教室」「栄冠への道」

「本科教室」「栄冠への道」に共通していえることは、非常にまじめに作られていて良いテキストですが、最新の入試問題を意識した実戦的な問題が不足している、ということです。
たとえば算数にはつるかめ算という単元がありますが、実際の入試問題には「つるとかめがあわせて10いて、足の数は32本です。かめは何匹いますか。」というような典型的な問題は出ません。
ぱっと見た感じはつるかめ算には見えないが実は・・・という問題が出るのです。

もちろん学習の方法として、基本形を十分に身につけた上で応用力を養う、というのは正攻法で、日能研のこの2つのテキストは、それを可能にする優良なものです。
しかし、基本形を身につけた上での「実践練習」が足りない、もう少しほしいというのも正直なところです。

■テストを上手に使う

日能研の「復習テスト」の役割を担うカリテ。もともとは「カリキュラムテスト」の略です。
このテストは、多くの進学塾のテストに比べてもクオリティが高く、非常に役立ちます。
なぜなら、本科教室や栄冠への道では得られない実戦的な問題が多く出題されるからです。

理科では実験や観察に関する問題や、データを読み取って活用する問題などが多く出題され、実際に入試問題で問われるタイプの問題を易しいレベルから練習できる、格好のツールです。

そして、さらに優秀なのが「公開模試」です。カリテにもまして、実戦的な問題が並びます。それは、公開模試には入試問題の改題が出題されるからです。
知っている話題、単元だけど、こんな切り口で問題になっているのは初めてという形式の問題は、受験生にとって貴重な体験となります。

■テスト直しが大事

テストがよく出来ているだけに、「やりっ放し」がもっとももったいないことです。
日能研の算数カリテは「共通問題」「基礎問題」「応用問題」があり、学力レベルに応じて「共通+基礎」「共通+応用」を受けることになりますが、お子さんが受けた問題の中でなおしておくべき問題を正答率から決定し、直しをするようにしましょう。
「共通+基礎」で受験していてクラスアップを目指しているお子さんに関しては、「応用問題」の中から大切な問題を塾の先生に2~3指定してもらい、毎回挑戦してみるのもいいでしょう。

優良なテキスト、テストをうまく使って学力アップです!

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じめじめした季節が近づいていますが、さわやかな気分でいきましょう!
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かしこい塾の使い方 2014年05月23日09時34分
主任相談員の辻義夫
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である辻義夫が家庭学習で悩んでいる方にすぐに実践できる効果的な学習方法をお教えします。
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