小川大介の中学受験合格を実現する逆算受験術

中学受験情報局『かしこい塾の使い方』 -> 主任相談員の中学受験ブログ -> 辻義夫の中学受験に打ち勝つ家庭学習法 -> 中学受験  -> デイリーサピックスの使い方 理科編

デイリーサピックスの使い方 理科編

このエントリーをはてなブックマークに追加
中学受験 2014年05月08日16時59分
こんにちは、辻です。

今回は、進学塾のテキストに関して、その実力を考えてみたいと思います。

今週はサピックスに関してです。

■難関校受験に適したテキスト
サピックスの平常授業用テキストは「デイリーサピックス」です。
毎回使いきりタイプのプリント教材で、表紙とその裏の部分がカラー、
他の解説部分と問題演習部分が白黒となっています。

小6用では、授業の確認問題と発展問題から構成されています。
サピックスのテキストが優れているのは、問題量とレベル分け(星印の数で
レベルを3段階に表記)です。解説部分も見やすく、情報量もじゅうぶんです。

特に御三家を始めとする難関校を受験する場合は、発展問題を演習するのが
必須です。ここには難関校向けの入試問題過去問(およびその類題)が
数多く掲載されており、毎回の発展問題を確実に身につけることで、
いわば難関校の入試問題に対応できる「学力の足腰」ができます。

たとえば5月に理科で学習予定の「星①」の発展問題1ですが、
星までの距離と見た目の明るさに関する問題。
明るさ(等級)が1つ小さくなると、明るさが2.5倍になること、
地球からの距離が2倍になると、見た目の明るさは4分の1になることを
利用して、整理して解く問題。難関校入試では絶対に必要になる整理に
関する問題です。


■中堅校狙いなら、発展問題は必要なし
同じような問題が出るということではなく、同じような整理のしかたの
問題が難関校でよく出るということなのです。

2種類の条件の両方を考えて、条件を揃えて比べる、ということができるか
見ているんですね。

このような「難関校入試に必要な基礎力」を養うのに最適な問題が
たくさん揃っているのです。
逆に言えば、いわゆる中堅校と呼ばれる学校に対応するなら、発展問題は
特にやらなくてもよいということです。

■それぞれのテキストが難関校に対応
これは土曜日に行われる志望校別特訓(通称土特)のテキストである
「ウィークリーサピックス」や6年生後期に行われる日曜志望校別特訓の
テキスト「サンデーサピックス」も同様で、さらに詳しくA~Fの6段階に
分かれています。

「デイリーサピックス」には前回の復習である「デイリーサポート」が
ついていますが、これは必ず活用したほうがよいでしょう。
難関校狙いなら、数回前の発展問題も復習に加えるのが効果的ですが、
これはサピックスに鍵ってことではありません。

サピックスのテキストで注意しなければならないのは、毎週1冊の
プリントテキストですから、カリキュラムをしっかり把握して、
いつごろ、何を習うかを知っておかなければならないということです。

たとえば4月に学習した月は、次は夏休みまで出てきませんから、
定期的に月の問題を復習しようとか、わかりづらかった問題を少し
時間がたってから演習し、自力で解けるかを確認することが大切だからです。

特に難関校受験には適したサピックスのテキスト、上手に使って
成績を上げましょう!

20140508.jpg

汗ばむ日も多くなってきましたね。夏に備えて頑張りましょう!
このエントリーをはてなブックマークに追加
中学受験 2014年05月08日16時59分
主任相談員の辻義夫
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である辻義夫が家庭学習で悩んでいる方にすぐに実践できる効果的な学習方法をお教えします。
Copyright (c) 2008- 中学受験情報局『かしこい塾の使い方』 All rights reserved.