桜蔭2014年理科
まだまだ寒い日が続きますが、ほんの少し春を感じる瞬間もありますね。
もう3月も間近、春はすぐそこです。
さて、今回は桜蔭中学校の2014年理科に関してです。
女子最高峰の学校だけあって、問題も非常に高レベル。
計算系の問題も良問、難問が今年も揃っています。
下に、実際の大問Ⅲをご紹介します。
一見して、力学好きのお子さんなら「やった?!」という内容でしょう。
やさしいものから難しいものまで、順に「ひととおりのメニュー」が
全部並んでいる感じです。
条件となる前提は以下の2点。
①バネAに、20gのおもりをつるすと9cm、60gのおもりをつるすとバネの長さは11cmになった。
②バネBに、30gのおもりをつるすと11cm、60gのおもりをつるすとバネの長さは12cmになった。
問1は、2つのバネの自然長を求めさせる問題。
条件から、
バネAは40gで2cm(つまり20gで1cm)のびるバネ、バネBは30gで1cmのびるバネ
ということがわかりますから、ほとんどの受験生は間違わないはずです。
こたえは バネA 8cm バネB 10cm ですね。
問2は、バネBの長さを13.5cmにするには、何gのおもりをつるせばいいか、という問題。
これも
おもり のび
30g 1cm
↓ ↓×3.5
□g 3.5cm
で一撃です。
問3からは複合バネの問題です。まずは
重さが無視できる20cmの棒の真ん中におもりをつるすと、AとBが
同じ長さになった、というもの。
おもりの重さを求めます。
「AとBに同じだけ力がかかり、2つのバネが同じ長さになる」
そのときのおもりの重さを求めるんですね。
AとBの自然長の差は2cmですから、旅人算のような考え方もできます。
A
かかる力 のび
20g 1cm
↓ ↓
60g 3cm
B
かかる力 のび
30g 1cm
↓ ↓
60g 2cm
同じ60gでくらべると、Aのほうが1cm多くのびます。
2cmの差がなくなるのは、それぞれのバネにかかる力が120gのとき。
だからおもりの重さは
120 × 2 = 240g ですね。
問4は、
ある重さのおもりをつるすと、AもBも13cmになり、棒が水平になった
という問題。
AとBがともに13cmになるので、
Aは5cm、Bは3cmのびていることになります。
A
かかる力 のび
20g 1cm
↓ ↓
100g 5cm
B
かかる力 のび
30g 1cm
↓ ↓
90g 3 cm
おもりの重さは
100 + 90 = 190g
おもりの位置は
⑲が20cmということになりますから、こたえは四捨五入が必要ですね。
ここで慌てず、問題文の4?5行目に四捨五入の指定があることに注意を。
ここからさらに問題は続いていきますが、以上のところまでが
合格するために押さえておきたい部分です。
問題は問7まで続きますが、徐々に上がっていくレベルに
理系女子がワクワクするタイプの作りです!
ほどよい爽快感と達成感を味あわせてくれる問題配列は、例年通り!
目指している受験生の皆さん、男子校の問題などにもあたり、
しっかり計算力をつけておきましょうね!
春が待ち遠しいですね。
もう3月も間近、春はすぐそこです。
さて、今回は桜蔭中学校の2014年理科に関してです。
女子最高峰の学校だけあって、問題も非常に高レベル。
計算系の問題も良問、難問が今年も揃っています。
下に、実際の大問Ⅲをご紹介します。
一見して、力学好きのお子さんなら「やった?!」という内容でしょう。
やさしいものから難しいものまで、順に「ひととおりのメニュー」が
全部並んでいる感じです。
条件となる前提は以下の2点。
①バネAに、20gのおもりをつるすと9cm、60gのおもりをつるすとバネの長さは11cmになった。
②バネBに、30gのおもりをつるすと11cm、60gのおもりをつるすとバネの長さは12cmになった。
問1は、2つのバネの自然長を求めさせる問題。
条件から、
バネAは40gで2cm(つまり20gで1cm)のびるバネ、バネBは30gで1cmのびるバネ
ということがわかりますから、ほとんどの受験生は間違わないはずです。
こたえは バネA 8cm バネB 10cm ですね。
問2は、バネBの長さを13.5cmにするには、何gのおもりをつるせばいいか、という問題。
これも
おもり のび
30g 1cm
↓ ↓×3.5
□g 3.5cm
で一撃です。
問3からは複合バネの問題です。まずは
重さが無視できる20cmの棒の真ん中におもりをつるすと、AとBが
同じ長さになった、というもの。
おもりの重さを求めます。
「AとBに同じだけ力がかかり、2つのバネが同じ長さになる」
そのときのおもりの重さを求めるんですね。
AとBの自然長の差は2cmですから、旅人算のような考え方もできます。
A
かかる力 のび
20g 1cm
↓ ↓
60g 3cm
B
かかる力 のび
30g 1cm
↓ ↓
60g 2cm
同じ60gでくらべると、Aのほうが1cm多くのびます。
2cmの差がなくなるのは、それぞれのバネにかかる力が120gのとき。
だからおもりの重さは
120 × 2 = 240g ですね。
問4は、
ある重さのおもりをつるすと、AもBも13cmになり、棒が水平になった
という問題。
AとBがともに13cmになるので、
Aは5cm、Bは3cmのびていることになります。
A
かかる力 のび
20g 1cm
↓ ↓
100g 5cm
B
かかる力 のび
30g 1cm
↓ ↓
90g 3 cm
おもりの重さは
100 + 90 = 190g
おもりの位置は
⑲が20cmということになりますから、こたえは四捨五入が必要ですね。
ここで慌てず、問題文の4?5行目に四捨五入の指定があることに注意を。
ここからさらに問題は続いていきますが、以上のところまでが
合格するために押さえておきたい部分です。
問題は問7まで続きますが、徐々に上がっていくレベルに
理系女子がワクワクするタイプの作りです!
ほどよい爽快感と達成感を味あわせてくれる問題配列は、例年通り!
目指している受験生の皆さん、男子校の問題などにもあたり、
しっかり計算力をつけておきましょうね!
春が待ち遠しいですね。