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苦手克服へのヒント⑤

中学受験 2013年10月24日19時11分
「肌寒い」から「寒い」に朝夕は変化しつつありますね。

運動会のシーズンも過ぎ、日も短くなってきました。

お子さんたちも、急激な気温の低下に体調を崩さないように
頑張ってほしいものです。


さて今回は、苦手なお子さんたちにとって強敵である、電流です。


電流の学習をしっかり理解するには、

・電流
・電圧
・抵抗

の概念をしっかり理解することが大切です。

これをきちんと理解しないまま、回路の形だけで豆電球の明るさを
「丸覚え」しようとすると、この単元を嫌いになってしまします。

電流=ホースの中を流れる水のようなもの
電圧=水を流すポンプのようなもの
抵抗=水が流れるのを妨げるはたらきがあるもの

大切なことは、「電池の中に電気が詰まっている」という感覚を
持たないことです。

私はよくお子さんたちに、
「すでに水はホースの中に入っていて、電池はそれを動かす
ポンプのようなものなんだ」とお話しします。

豆電球は「電気抵抗」であり、電流の流れを妨げるものです。
電気が流れにくいものに無理やり流すから、熱や光が発生するんですね。

電気抵抗に関しては、理解しづらいと感じるお子さんが多いですが、
お子さんに伝えるときには、

「抵抗」っていう言葉、普段はどんなときに使うか聞いてあげましょう。

あまりお子さんが普段使う言葉ではないので、
お子さんは困ってしまうかもしれませんね。

テレビ番組などで、警察が

「ムダな抵抗はやめろ!」

と犯人に言っているのを聞いたことがあるかもしれません。

で、「抵抗っていうのは、邪魔するとか、そういうことだよね。」

私はよくそんな話をお子さんにします。

そして、

t_20131024.png

という図を書いてあげれば、お子さんの中にイメージがすっと落ちていきます。

なぜ豆電球の並列回路は電流が流れやすいのか、実感として理解できるわけです。
(道が広くなったからですね!)

物理や化学を難しく説明するのは簡単です。

すごく大切なことを教えている、という気持ちから、
ついついそうなってしまう先生も多いと思います。
「◯◯の法則」みたいな話から始めてしまったり・・・。

難しいことほど、簡単に、わかりやすく説明してあげたいですね。
中学受験 2013年10月24日19時11分
主任相談員の辻義夫
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である辻義夫が家庭学習で悩んでいる方にすぐに実践できる効果的な学習方法をお教えします。
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