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苦手克服へのヒント③

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中学受験 2013年10月10日20時18分
秋も深まる時期ですが、お子さんたちの体調はいかがでしょうか。

受験生である6年生にとっては、塾でも大切なテストがあり、

具体的な志望校の検討も本格化してきていることと思います。



さて今回は、この時期だからできる暗記の見直しについてです。

暗記の苦手克服法、具体的なものはいくつかあります。

何度かお話ししたことがあると思いますが、

1つは、「名前の由来を覚えるようにする」ということです。
単に「スズメノエンドウ」と覚えるよりも、
「スズメの」は「小さい」という意味なんだな、というようなことを知っておくと
忘れにくいということですね。
「そういえばカラスノエンドウっていうのもあったな」とか広がりも出ます。

2つめは、きちんと整理して覚えるべきものを覚える、ということ。
何度かお話ししていることですが、昆虫には大きく分けて
「完全変態」と「不完全変態」、そして「無変態」の3種があります。

無変態の昆虫は、さなぎの時期がなく、成虫になっても羽が生えない、
という特徴があり、ここに属する昆虫は非常に少なく、シミとトビムシくらいです。

ですから、「完全変態」(さなぎの時期がある)と「不完全変態」(さなぎの時期がない)
をしっかり区別して覚えるといいのですが、
重要なのは、片方の仲間をしっかり覚えておけば、「あとはもう一方」で
済ませて大丈夫ということですね。
「カブトムシ・ハチ・チョウ・アリ・カ・ガ・アブ・テントウムシ・ハエ・ノミ」
は完全変態(実は他にもありますが)と覚えておけば、「カマキリは?」となったときに
「不完全変態」と答えられるわけです。
(「かぶと山八兆円のありかが危ない テントを張るのみ」はこの覚え方なんですね)

そして3つめは、暗記に対するハードルを下げる方法。
「暗記って、嫌だなぁ」という気持ちを、「たったこれだけ覚えればいいんだ!」
という驚きで前向きな気持ちに変化させる方法ですね。

中学受験で覚えるべき岩石はたった6つ、造岩鉱物で覚えるべきものも最大でたった6つ!
しかも覚えてしまえば中学、高校で出てくる地学でもまた活用できる、
というおまけ付き、というのもこの例です。

でも、入試が近づいている6年生には、もっと効果的な方法があります。

それは、いよいよお尻に火がついていると感じられる季節になったこと。

私の担当のお子さんも、よく6年生のこの時期には
「自分がこんなに覚えられるなんて思わなかった」
というくらい、頭に入っていくと言います。

やはり、環境というのはお子さんに与える影響が大きいんですね。

でもそのような気持ちと、上記のような工夫で、さらに効率が増すはずです。

入試直前は、暗記の苦手克服のチャンスでもあります。

しっかり覚えていきましょう!


t_20131010.jpg

ツマグロヒョウモンでしょうか、美しい蝶です。
港区 自然教育園にて。
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中学受験 2013年10月10日20時18分
主任相談員の辻義夫
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である辻義夫が家庭学習で悩んでいる方にすぐに実践できる効果的な学習方法をお教えします。
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