ちょっと立派な自由研究
真っ盛りです。
暑い日が続いていますね。
お子さんたち、体調を崩さずがんばっているでしょうか。
2週前に取材を受けたリセマムさんという教育ポータルサイトの
私の記事、おかげさまでなかなか好評のようでした。
やはり自由研究、みなさん苦労しているんですね。
アンケートなどでは、やはり自由研究といえば理科が多いとの結果が出ますが、
高学年になると、受験勉強を兼ねて社会の調べ学習をする子も多いようです。
さて、今回は前々回に引き続き、自由研究です。
忙しい受験生が、あまり手間をとられることなくできて、
なおかつ受験にも役立つ、ということで題材は入試問題!
と以前お伝えしました。
今回は、身の回りに目を向けてみます。
よく考えれば、身の回りにも動植物や化学的な反応、
物理や気象の現象などはたくさんありますから、
題材は盛りだくさん。
たとえば一日に数回、同じ場所で蝉の鳴き声を聞いてみて、
どのような鳴き方をしているセミが多いかレポートするとか、
身近に使われている道具で、テコの原理を利用したものを
集めるとか、食品容器が何でできているかを調べるとか、
考え出せばきりがないくらいです。
大切なことは、実験から自分が考えたことと、事実(調べて
分かったことでもかまいませんね)を書いておくこと。
たとえば写真のようなヨーグルトのふたがあります。
このヨーグルトの容器には、「ふた ラベル 紙」という
表記がありますが、このふた、紙ならば手で破れるはずと
試してみても、なかなか破れません。
そこでよく内側を観察すると、銀色の鈍い光沢があります。
最近はスナック菓子などの袋の内側も銀色ですが、「金属?」
とお子さんは思うかもしれません。
これが「仮説をたてる」という作業です。
では、実験の内容は決まってきますね。
・見た感じは?
・電流を通すか?(表面を少し削り取る実験もしましょう)
・磁石につくか?
・長いこと水につけておくとどのような変化があるか?
・触ってみた感触は?
(今ここでは道具がないので実験できませんが・・・)
など実験し、自分なりに結論を出します。
「金属のようだが、磁石につかないということは、鉄ではない。」
そこで、調べてみます。ここからは調べ学習です。
実際に森永乳業さんのHPで調べたところ、TOYAL LOTUS(R)という
素材で、森永乳業と東洋アルミニウムが協同で開発したというもの。
LOTUSというのは蓮のことですが、蓮の葉のように表面に細かな
凹凸があり、水分を非常に弾きやすくなっているそうです。
⇒ついでに、蓮について調べちゃいましょう。
といった具合に、
「身近なものに着目」
↓
「仮説をたてる」
↓
「実験する」
↓
「結論を出す」
↓
「事実を調べる」
↓
「関連事項を調べる」
この流れを身につけておくと、ちょっと立派な自由研究が完成します!
それぞれの実験、観察の写真を撮っておくこともポイントです。
ぜひ試してみてくださいね。