自由研究
暑く、やや天候がぐずついたりと、
首都圏はじめじめが続いています。
でも、昆虫たちはしっかり活動していますね。
早朝、外へ出ると、すでにセミが鳴いています。
都会の真ん中でもしっかり鳴いているセミに、
思わず「がんばれ!」と思ってしまいます。
さて、夏休みといえば、自由研究!
本日、あるインターネットポータルサイトの取材を受け、
自由研究についてお話ししたのですが、
さらにみなさんにお伝えしたいことがあり、今回は取り上げてみました。
私が日ごろからお勧めしている自由研究は、
①忙しい受験生が、短時間で済ませられる
②入試に役立つ
③理科が好きになる
の3つの要素を満たしているもの。
ヒントは、入試問題にあります。
近年の入試問題は、「机の上だけの勉強」ばかりしている受験生」
には解けない問題を出題する傾向があります。
つまり、日頃から身の回りの自然現象などに興味を持っているか、
ということを問う内容の問題が、非常に多くなっています。
こういった問題をヒントに、夏休みの自由研究を計画するのもいいと思います。
たとえば、光合成の実験。
朝顔の葉の白い部分(「ふ」といいます)には葉緑体がないため、デンプンができない、
といったことを扱った問題、入試問題では「テッパン」です。
これが本当かどうか、実験で確かめるんですね。
朝顔の葉の「ふ」は珍しくありませんから、簡単に手に入れられます。
ヨウ素液も、ヨードチンキを含むうがい薬などを使えば、入手は簡単ですね。
温めたアルコールなど、火気を扱う場合は、
お父さん、お母さんが気をつけてあげてほしいのですが、
それ以外は、実はそんなに難しい実験ではありません。
自分で実験し、目で見て確かめることは、お子さんに達成感を与えてくれます。
実体験としての知識が増えれば、さらなる興味もわいてくるでしょう。
夏休みまでに塾で習った問題で、実験に関する問題はなかったでしょうか?
それらのうちの1つを、実際に行ってみることは、
実は理科が好きになる第一歩なんです。
・電池を直列にすると、豆電球が明るいって習ったけど、ほんと?
・夏至の日を過ぎると、暑くなるけど太陽高度は低くなるって、ほんと?
・水が凍るとき、完全に凍ってしまうまで0度のままってならったけど、ほんと?
といった、「知識として習ったけど、この目で確かめたわけではない」ことを
確かめてみませんか?
ぜひこの夏、お子さんと自由研究を楽しんでみてください!

都心のセミも、しっかり夏を謳歌しています!