カリキュラムを把握しよう②
だんだん「暑い」と感じることも多いこのごろですね。
・・・といっても私は先週ご報告した通り1日に10kmほど歩く日々を続けていますので、
ずいぶん前から汗びっしょりになる日が続いているのですが。。。
東京は大都市ですが、緑も多い町です。
散歩の合間に出会う公園や広場の緑に、季節を感じながら歩いています。
さて、今回は日能研のカリキュラムについてです。
日能研のテキストは「本科教室」「栄冠への道」の2本立て。
算数はこれに「強化ツール」という問題集が加わったりします。
このテキスト、正しく使えば非常に素晴らしいテキストだと思います。
特に算数の「オプション」の部分は、本当によく考えられています。
その週に習った単元の理解ができているか、類題をちゃんと解くことができるか、
しっかり説明できるか、といったことを確かめられるようになっているからです。
日能研のテキスト、指導の良いところの1つは、しっかりと言葉で説明させるということが
単元ごとに行われる点だと思います。
惜しいのは、お子さんが見たときに「楽しい!」と感じるような見た目ではないところ。
少々「堅苦しい」と感じてしまう可能性はあります。
では、カリキュラムはどうか。
一言でいえば、オーソドックス。
極端に学年にふさわしくないものは出てこず、他の進学塾と比べると「おとなしい」と
感じてしまうかもしれませんが、無理がない構成です。
たとえば、分数の学習をする場合に、通分を学ぶならば、お子さんには公倍数の考え方が
しっかりと身に付いている、ということが前提なのですが、この「身に付いている」の
レベルが「使いこなせている」でないと、スムーズに身につけることが難しくなります。
こういった作業をしっかり身に付くように、丁寧に指導しようとすると、若干「間のび」
に見えてしまうようなカリキュラムになり、早く「算数らしいこと」(お子さんも先生も、
文章題や図形などの単元をそう感じることが多いようです)がしたいお子さんや先生にとって
もどかしく感じるものになりがちなのですが、しっかりと時間を取ってくれている点など、
良心的だと思います。
逆に、オーソドックスであるがために、早く全単元の学習を終わらせ、入試問題の演習などに
時間を割きたい(特に6年年生)お子さんには、物足りないと感じるかもしれません。
6年生の夏以降は、「入試問題の演習中心」という傾向の進学塾と比べると、若干入試対策に
不安を感じるお子さん、親御さんは、意識的に自分で入試問題に取り組むのがよいでしょう。
特に、入試問題の出題形式や傾向に特徴がある学校を第一志望校としている場合、夏休みが
終わったら、自分で入試問題を計画的に演習しましょう。
日能研に通うお子さんは、日能研のホームページからログインして入試問題のデータベースから
過去問をダウンロードできますから、積極的に利用するとよいですね。
またオーソドックスなカリキュラムということは、同じ単元を何週にもわたって学習するタイプ
でもあるということですので(これ自体が悪いということではありません)、公開模試などで
理解が浅い、忘れている、といったことが判明した単元を、ご家庭で復習しておくことが必要
だということも、心に留めておきましょう。

港区、有栖川記念公園にて。こういった公園が多いのが東京のよいところですね。