カリキュラムを把握しよう
5月も上旬を過ぎ、本格的な若葉の季節が到来していますね。
最近、1日に8km~10km程度、歩くようになりました。
もともと散歩は好きなのですが、10kmとなると、2時間程度の距離。
普段は駅でも積極的に(?)エスカレーターに乗るなど、鈍った体。
はじめの数日は、体が悲鳴を上げていました。
しかし10日を超えると、歩いて筋肉を動かし、汗をかくことを
体が要求するようになってきました。
さらにたくさん歩きたいとか、ランニングにしようかとか、
ジムに通ってもっと体を動かそうとか、
そんなことを考えてワクワクするようになっています。
40歳を超えた私の体でさえそうなのですから、育ち盛りのお子さんの場合は
言うまでもありません。
特に6年生は夏以降忙しくなり、体を動かす機会を取りにくくなりますが、
(受験期に太ってしまう6年生、結構多いです)
意識的にそのようなガス抜きを取り入れてあげてくださいね。
さて、今回はSAPIXの理科の学習について考えてみたいと思います。
SAPIXのカリキュラムの特徴は
①講習会なども含め、1年をかけて全単元を学習していくカリキュラムであること
②物理、化学といった計算分野と生物、地学といった暗記分野が交互に登場するような
カリキュラムであること
です。
①のメリットは、同一単元をあまり反復することなく学習するので、
幅広い単元を1年で学べるということです。
5年生のカリキュラムで、中学受験に実質必要な単元をすべて学習できますから、
6年生で2回目を学習して理解を深める、といった学習が可能です。
そして②のメリットは、計算分野が続くことでお子さんに負担がかかることがないということです。
計算分野の苦手なお子さんにとっては、3週、4週と物理や化学が連続すると、
かなり負担を感じるものです。
一方、デメリットに関してもしっかり理解しておく必要があります。
①に関しては、デメリットはもちろん反復学習がない分、一回の授業でわからなかった、
となった場合(次週に若干の復習問題がありますが)取り返すのが難しいということです。
5年生でわからなくても6年生で挽回できる、と考えるかもしれませんが、
同じ単元でも6年生で学習する内容は5年生で学習する内容の単なる繰り返しではなく、
若干レベルが高い内容になりますから、5年生での問題は5年生で片付けておくべきです。
②には大きなデメリットはないと思います。
しいて言うなら、理科の得意なお子さんにとっては、たとえば
てこ~ばね~滑車・輪軸~浮力
といった具合に、計算分野が苦手なお子さんが嫌がる、しばらく集中して力学を学習する、
といった配列こそが楽しくやりがいがある、と感じる面があるので、連続性が感じられず、
ちょっと物足りないかもしれませんね。
塾のカリキュラムにあわせて、お子さんにぴったりの復習のサイクルをみつけてあげてください。
次回は日能研について考えてみます。
散歩中に遭遇。何を撮ったかわかりますか?