グラフの制覇⑦
日中は暑い日もありますが、朝晩はひんやりしていて気持ちいい季節になりましたね。
お子さんたちも、運動会が終われば本格的に受験勉強に取り組める体勢になってくるのではないでしょうか。
過去問をやってみたら、思いのほか点が取れず、どうしよう?というご相談も受けますが、この時期まだまだ過去問への対応は未熟なお子さんの方が多いです。
一本のテスト結果に一喜一憂せず、じっくりやり込んで志望校の傾向をつかみましょう。
さて、グラフの研究はひとまず今回で最終回にしましょう。
今回は熱と水の状態変化についてです。
【問題】次のグラフは、-20℃の氷100gを容器に入れて電熱器で温めたときの、温め始めてからの時間と、温度について示しています。

(1)温め始めてからの時間が13分のとき、水の温度は何℃になっていますか。
(2)0℃の氷50gと0℃の水50gをまぜたものを、同じ電熱器で温めました。温め始めてから9分後、水の温度は何℃になっていますか。
さて、グラフの活用法で最も重宝するのが、「グラフを図形として活用する」ということですね。
(1)温め始めてからの時間が13分ということは、氷がすべて溶けて、温度が上がり始めてから4分後ということになります。

グラフから、40℃ が正解ですね。
(2)合わせて100gのうち、50gの氷だけが溶けることになります。したがって氷がすべて溶けるのにかかる時間は(1)のグラフの半分の4分、全体の温度が100℃になるのにかかる時間はさらに10分ということになります。
下のグラフより、

50℃ が正解です。
(2)のように水と氷が混ざったものを苦手とするお子さんが多いですね。
いずれもグラフに書きこむ、グラフを書いてみるというのがポイントです。