小川大介の中学受験合格を実現する逆算受験術

中学受験情報局『かしこい塾の使い方』 -> 主任相談員の中学受験ブログ -> 辻義夫の中学受験に打ち勝つ家庭学習法 -> 中学受験  -> グラフの制覇①

グラフの制覇①

このエントリーをはてなブックマークに追加
中学受験 2012年08月23日16時17分
中学受験の理科では、絶対に押さえておきたいグラフがいくつかあります。

それらをいくつか、順に紹介していきます。

第1回目は、化学計算。
中和の問題です。
中和の問題は2パターン。グラフの形も2種類。

これだけでピンとくるお子さんはえらいですね


では今回は第1のパターン、
「水酸化ナトリウム水溶液に塩酸を加える」です。

例題:
うすい水酸化ナトリウム水溶液を40ml用意し、これに塩酸を少しずつ注いでいきました。
グラフは、加えた塩酸の量と、水溶液から水分を蒸発させたときに残る白色の固体の量を表しています。


問1 水酸化ナトリウム水溶液40mlを完全に中和するには、少なくとも塩酸が何ml必要ですか。
問2 水酸化ナトリウム水溶液40mlに溶けている、水酸化ナトリウムの重さは何gですか。
問3 水酸化ナトリウム水溶液40mlに、塩酸を40ml加えた水溶液から水分をすべて蒸発させると、2種類の固体が残りました。何という物質が何g残りましたか。物質名と重さをそれぞれ答えなさい。

といった問いが多いですね。

さて、問1は・・・グラフを読み取るだけです。
完全中和したあとは固体は増えていかないはずですから、


で、こたえは60mlですね。

さて問2です。こちらも、グラフを読み取るだけ。
塩酸を加える前(加えた塩酸0ml)は、水溶液中には水酸化ナトリウムの固体しかなかったはずですね。
だから


で、こたえは3gです。

問題は問3ですね。グラフを見ただけでは、3gだった固体が4.5gに増えていくことだけしか分からないのですが、実際にははじめに3gあった水酸化ナトリウムが中和反応によって減りながら、新たに食塩がどんどん増えていくんですね。

だから、水酸化ナトリウムが減っていく様子をグラフに書き込むことがポイントになるのです。


というふうに、、三角形の相似を使用して求めるんですね。
こたえは食塩3g,水酸化ナトリウム1gです。

・・・算数じゃん、という声が聞こえてきそうですが、そうなんです(笑)。

受験生のみなさん、算数も頑張りましょう。
このエントリーをはてなブックマークに追加
中学受験 2012年08月23日16時17分
主任相談員の辻義夫
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である辻義夫が家庭学習で悩んでいる方にすぐに実践できる効果的な学習方法をお教えします。
Copyright (c) 2008- 中学受験情報局『かしこい塾の使い方』 All rights reserved.