最高の夏を!
夏が近いです。
6月には、学校でプールも始まりますね。
今回は、前回に続き、いい講師、いい教室の見分け方についてです。
「塾の夏期講習って必要ですか?」
・・・よくお父さんお母さんから質問されます。
その質問を通っている塾の講師にしてみれば、いろんなことがわかります。
「夏期講習はこれまでの復習をしますから、絶対に必要です。」
「夏は中学受験の天王山ですよ。絶対に参加してください。」
のような返答は、実は答えになっていません。
少し視野を広げて考えると、復習はその塾でなくてもできますし、夏が受験の天王山ということと、その塾の夏期講習を受けなければいけないということには、直接の関連はありません。
夏の学習目標は何か、そのためにカリキュラムはどのような特徴になっているのか、そもそも毎日長時間塾に拘束するメリット(もちろん塾にとってのではなく、お子さんにとってのです)は何なのか、お父さんお母さんにわかりやすく説明してくれる、そんな講師がよい講師です。
熱意を持って、自塾の講座について研究し、よりよい形で提供しようと行動している講師なら、夏期講習の長所と短所、なぜ塾が夏期講習を行うのか、そしてどのような効果を狙っているのかもわかるはずです。
そして、相手に伝えたいことをできるだけわかりやすく、間違いなく伝わるように努力と工夫をすることが、講師という職業に課された使命でもあります。
「うちの塾には夏期講習があるから、生徒たちは参加するのが当然」
と無条件に考えるような講師に、効果的な指導は期待できません。
だから、「この人の説明だったら、大切な夏を任せてみる価値がある」
と真剣に感じさせられる熱意と内容だと感じたら、お任せするとよいと思います。
これは一斉塾、個別、家庭教師を問わず言えることです。
ところで、残念ながら、経験の豊富な講師が絶対によいとは限りません。
経験をつんで、慣れることで、人間は傲慢になることもあるからです。
ちょっと乱暴ですが、公式化すると
熱意OK × 経験OK = ◎
熱意OK × 経験不安 = ○
熱意不安 × 経験OK = △
熱意不安 × 経験不安 = ×
といったところでしょうか。
まだ6月ですが、夏はあっという間にやってきます。
いろいろな講師に、質問することから始めませんか?