ブラックボックスの考え方より学ぶべきこと
さて、今回は前回の予告通り、ブラックボックスの問題の考え方を紹介しましょう。
ブラックボックスの問題は、電流の問題の中でも、特にお子さん達をてこずらせるものです。
結構手間がかかるんですね。ですから中途半端に時間をかけてしまって、結局は「適当」に答えてしまうお子さんが少なくありません。
丁寧に、解き切る練習をしておくことが大切です。
さっそく、問題を見てみましょう。
下の図のように、中身のわからない箱にたんしA~Dがついていて、中には乾電池が2個入っています。それぞれA~Dのどこかのたんしにつながっていますが、どうなっているかはわかりません。
(初芝富田林中H21年より)
さて、箱の中身はどうなっているのでしょうか。
(答えは複数あります)
ブラックボックスの問題を解くコツは、「むやみに試さない」ということです。
ではどうしたらいいのかというと、まずは「他とは違う結果になっているところに注目する」ということです。
つまり、まず第一に注目するのは、図2の表の「×」のところです。
AとCに豆電球をつなぐと、つかないんですね。
これを、ア~オの図で試します。
「アの図では、AとCに豆電球をつなぐと・・・つく。ということは、答えはアじゃないな。よし、じゃあイはどうかな・・・あ、AとCに豆電球をつないでもつかない。イが答えかもしれないぞ。」
と、ここまではOK。
「じゃあ、イの図でAとBに豆電球をつなぐとどうなるかな・・・」
と、ひとまずイの図でいろいろ試す・・・。
こうなるとダメなんですね。
もしかしたら答えはイかもしれませんが、実はウ~オも、AとCに豆電球をつなぐとつかないいんですね。
ですからうまいやり方は、まずア~オのすべての選択肢で、AとCに豆電球をつないで、つくかどうかを試すのです。するとアが答えではないことがわかりますから、以後はアは試す必要がなくなります。
どんどん試していくのですが、表にしてまとめると混乱しなくてよいですね。
AとCを試したあとは、AとB、AとD、BとC・・・と試しながら表を完成させていきます。
BとDを試したところでウとエだけが残り、最後にCとDを試して終了。
答はウとエです。
結構手間がかかりますが、あやふやではなく、丁寧に解き切る経験をしておいてもらいたい問題ですね。
「手間はかかるけどできる」
と確信を持っているお子さんとそうでないお子さんとでは、いざというときに
「残りテスト時間で、どの問題を解くか?」
というときの選択肢が違います。
しかもブラックボックスの問題は、「箱の中身さえわかってしまえば、大問のほとんどの問題が一気に解ける」という『一網打尽型』の典型的な問題なんですね。
つまり、「あと数分の残りテスト時間で、十数点稼ぐ」ことができる可能性が高いのです。
このあたりは、地層の傾きの問題と似ているのですが、「どうして電流と地層が似ているの?」という謎への回答を次回お話ししましょう。
ブラックボックスの問題は、電流の問題の中でも、特にお子さん達をてこずらせるものです。
結構手間がかかるんですね。ですから中途半端に時間をかけてしまって、結局は「適当」に答えてしまうお子さんが少なくありません。
丁寧に、解き切る練習をしておくことが大切です。
さっそく、問題を見てみましょう。
下の図のように、中身のわからない箱にたんしA~Dがついていて、中には乾電池が2個入っています。それぞれA~Dのどこかのたんしにつながっていますが、どうなっているかはわかりません。
(初芝富田林中H21年より)
さて、箱の中身はどうなっているのでしょうか。
(答えは複数あります)
ブラックボックスの問題を解くコツは、「むやみに試さない」ということです。
ではどうしたらいいのかというと、まずは「他とは違う結果になっているところに注目する」ということです。
つまり、まず第一に注目するのは、図2の表の「×」のところです。
AとCに豆電球をつなぐと、つかないんですね。
これを、ア~オの図で試します。
「アの図では、AとCに豆電球をつなぐと・・・つく。ということは、答えはアじゃないな。よし、じゃあイはどうかな・・・あ、AとCに豆電球をつないでもつかない。イが答えかもしれないぞ。」
と、ここまではOK。
「じゃあ、イの図でAとBに豆電球をつなぐとどうなるかな・・・」
と、ひとまずイの図でいろいろ試す・・・。
こうなるとダメなんですね。
もしかしたら答えはイかもしれませんが、実はウ~オも、AとCに豆電球をつなぐとつかないいんですね。
ですからうまいやり方は、まずア~オのすべての選択肢で、AとCに豆電球をつないで、つくかどうかを試すのです。するとアが答えではないことがわかりますから、以後はアは試す必要がなくなります。
どんどん試していくのですが、表にしてまとめると混乱しなくてよいですね。
AとCを試したあとは、AとB、AとD、BとC・・・と試しながら表を完成させていきます。
BとDを試したところでウとエだけが残り、最後にCとDを試して終了。
答はウとエです。
結構手間がかかりますが、あやふやではなく、丁寧に解き切る経験をしておいてもらいたい問題ですね。
「手間はかかるけどできる」
と確信を持っているお子さんとそうでないお子さんとでは、いざというときに
「残りテスト時間で、どの問題を解くか?」
というときの選択肢が違います。
しかもブラックボックスの問題は、「箱の中身さえわかってしまえば、大問のほとんどの問題が一気に解ける」という『一網打尽型』の典型的な問題なんですね。
つまり、「あと数分の残りテスト時間で、十数点稼ぐ」ことができる可能性が高いのです。
このあたりは、地層の傾きの問題と似ているのですが、「どうして電流と地層が似ているの?」という謎への回答を次回お話ししましょう。