それって本当に考えている? 考えるために必要な3つのステップ
こんにちは! 小川大介です。
イベントを企画しようとしたけれど、
何日かけて考えてもいいアイデアが見つからず、
結局ありふれた企画にしかならなかったり、
発生した問題の解決策が見つからなかったり・・・・・・。
自分なりに考えてはみたけれど、
よいアイデアや答えを見いだせない
という経験をしたことはありませんか?
そういう時、自分では考えているつもりでも、
実はただ悩んでいるだけということがあります。
「考える」とは、まず考える対象となる「課題」があり、
「分析」→「解釈」→「検証」の段階を踏んで、
その課題を解決するプロセスのこと。
目的を実現するために、
頭を的確に働かせる活動といってもいいでしょう。
一方、「悩む」とは、解決していく先が見えないまま、
ただ現状に困っている状態をいいます。
なんとかしなければという思いはあるものの、
「何を」「何のために」「どのように」
解決していけばいいのか分からず、
頭の中でただ自分が持つ情報やそれに伴う感情を
ぐるぐる巡らせているだけ。
つまり何も解決に向かっていないということです。
「考える」ために、まず必要なのが、
何について考えるか、「課題」を明確にすることです。
課題を明確にすることができたら、
「考える」段階へと入ります。
考えるためには、次の3つのステップを踏んでいきます。
① 分析する
② 解釈する
③ 検証する
詳しく説明していきましょう。
まず、今置かれている状況や今ある情報を
「分析」していきます。
「分析」とは、物事をいくつかの要素に分け、
その性質や構成など細かい点まではっきりさせることです。
分析をするのに、便利な思考ツールとして、
ロジックツリーがあります。
ロジックツリーは、「なぜ?」「どうのように?」
をくり返し問いかけて分析していく方法で、
ビジネスではよく使う思考ツールの一つです。
分析ができたら、次に「解釈」へと進みます。
「解釈」とは、言葉や物事がどのような意味・内容
を表しているか自分なりに理解し、特定することです。
簡単に言うと、「それってどういうこと?」と
自分に問いかけ、答えることです。
まず、「今ある情報から何が分かるのだろうか?」
と把握した情報を基に仮説を立てていきます。
「分析」のためのロジックツリーでは、
「なぜ?」「どのように?」と掘り下げていきましたが、
ここでは「これから分かることは何?」
と見方を切り替えていきます。
最後に、課題を解決できるか「検証」します。
「検証」とは、実際に調べて証拠立てることと、
仮説を実証することです。
それには、次の3つを確認する必要があります。
① 目的があっているか
② 実現可能か
③ 根拠があるか
扱う問題が複雑になればなるほど、
「分析」から「解釈」を進めるうちに思考が細部に落ち込んで、
目的から離れていきがちです。
そこで、ここでもう一度「目的が合っているか」を確認します。
次にその解決法が「実現可能か」を点検します。
いい結論が導けたように見えても、
実際に実現することが難しいものであれば、
机上の空論となってしまいます。
自分には何ができて、何ができないのか、
時間的に可能なのか、金銭的に可能なのか、
実際に必要な能力や材料を確認していきます。
そして、最後に本当にそれでいいのか、
まわりから反論されても自分の考えが伝えられるように、
そう考えた「根拠」を確認します。
きちんとした根拠があれば、
それは解決法を見つけたということになります。
このように、「分析」→「解釈」→「検証」の
3つのステップを意識することで、
思考の筋道が立ち、論理的に考えられるようになります。
大人が論理的に考える力を持てば、
子どもの論理力も育ててあげやすくなりますね。
なんだかちょっと難しく感じるなぁ〜という方は、
小学校の国語の教科書を読んでみてください。
えっ!? なんで小学校の国語の教科書なの?
と驚かれたかもしれませんね。
実は、小学校の国語の教科書でも、
この「考える」プロセスについて書かれているからです。
詳しくは、こちらの本にも紹介しています。
自分の考えがうまくまとまらなくて困っている、
という方はぜひ読んでみてくださいね。
『論理力は小学6年間の国語で強くなる』(かんき出版)