こんにちは！　小川大介です。

秋に出版された
『5歳から始める最高の中学受験』に続いて、
この冬にもう1冊、
中学受験に関する本を刊行しました。

タイトルは
『親の子も幸せになれるはじめての中学受験』です。

前者は、お子さんが小さいうちから、
「わが家は中学受験をする」
と決めているご家庭に向けたもので、
小学生の子どもにとっては負担の大きい今の中学受験を、
ムリなくゆるやかに進めていくコツをお伝えしています。
→詳しくはこちらの記事をご覧ください

一方、今回の新著は、
中学受験をするか、しないか、
今まさに迷っていらっしゃるご家庭に向けて書きました。

今、子育てをされているお母さんたちが小学生だったころは、
小学校を卒業すると、地元の中学に通い、
15歳の高校受験で初めて「受験」を経験する子が
ほとんどだったと思います。

今も地方ではそれが一般的ですが、
首都圏の一部の地域では4人に1人が、
学区によっては8割以上の子が
中学受験をすると言われる時代。

「自分は公立中学出身だから、
この子も公立中学でいいのでは？」
と安易に言えない状況になっています。

中学受験を選択する理由は様々です。

公立小学校の授業や先生の対応に
物足りなさや不信感を抱き、
「公立って大丈夫？」という不安から
中学受験を選択するご家庭もあれば、
子どもの得意を伸ばしてあげたいという考えから
中学受験を選択するご家庭もあります。

また、中学受験をさせたいと思っているけれど、
ご主人が反対している。

共働きで、
十分に受験のサポートをしてあげられないのでは
という不安があり、一歩が踏み出せずにいる、
という方もいるでしょう。

または、わが家は、
中学受験はしないつもりだけれども、
気になってはいるというご家庭もあるでしょう。

本書はそんなすべての親御さんに向けた本です。

今の時代は、ネットニュースやSNSで
ありとあらゆる子育て情報が流れてきます。

「習い事は、勉強系とスポーツ系と芸術系を
それぞれやらせたほうがいいらしい」

「中学受験をするなら、
3年生の2月から塾通いが始まると言うけれど、
大手進学塾の人気校舎に入れるなら、
1年生から入れておかないと
上位クラスに上がりにくいらしい」

など、”やらせたほうがよさそうなもの”
“やらせないと自分たちだけが取り残されそうなもの”
の情報がたくさん飛び込んできます。

すると、「うちはこのままでいいのだろうか？」
と焦りや負い目を感じるようになります。
情報がたくさんあることによって、
かえって子育てがしづらくなっているのです。

けれども、ここで大事なことが見落とされています。
それは、「わが子をどんな人に育てたいか」
という子育てのビジョンです。

ここを抜きにして、
中学受験をする、しないだけを考えてもうまくはいきません。

本書は中学受験の必勝本ではありません。
そもそも、受験を勝ち負けと捉えること自体が間違っています。

なぜなら、中学受験は、
理想の子育てビジョンに近づけるための手段の一つに過ぎないからです。

本書では、
ご家庭で子育てビジョンについて話し合われた時に、
「中学受験」という選択肢が頭に浮かんだら、
まず読んでいただきたいことを書きました。

その上で「中学受験をする」と選択したら、
ぜひ知っておいて欲しいことを、
様々なケースに合わせてアドバイスをさせていただきました。

そして、他の中学受験本と大きく違うのは、
中学受験後のことにも触れている点です。

中学受験の本としてはやや異色の内容かもしれません。
ただ、読み終えた時に、
「うちの子育てにもう迷いはない」と自信を持ち、
前を向いて子育てができることだけはお約束をします。

中学受験に関わる仕事をして28年になります。
その間、私はたくさんのご家庭に
アドバイスをさせていただきました。

その中身は基本的に変わることはありませんが、
一つだけ大きく違う点があります。

それは、わが子の子育てにリアルに関わり、
中学受験親を経験した中で、
見えてきたこと気づいたことがあるということです。

そして、今確信して言えるのは、
「中学受験は適切につきあえば
親子を幸せにしてくれる時間だ」
ということです。

親の迷いと不安を消す、
その答えが本書にはあります。

ぜひ手に取ってみてください。