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正しい復習のやり方・宿題の進め方を知っていますか?

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中学受験 2019年05月28日12時00分

こんにちは! 小川大介です。

中学受験の勉強は、5年生になると学習量が一気に増え(4年生の1.5倍)、
授業で習う内容も基礎から応用へと変わっていきます。

学習内容が難しくなる上に、宿題の量も増える。
ちょうど今の時期に受験生のご家庭から多く寄せられるのが、
「宿題が終わらずに困っている」
「宿題はなんとか頑張ってやっているけれど、テストで結果が出ない」
といったお悩みです。

先日、お話しをうかがったご家庭もまさにそうでした。
現在5年生の娘さんは、4年生から大手進学塾のサピックスに通っています。
4年生の頃はαクラスにいましたが、
5年生になってから徐々に成績が下がり始めていると言います。
近頃は膨大な宿題を終わらせることで手一杯になっていて、表情も暗いそうです。

聞くと、宿題が終わらずに毎晩0時過ぎまで勉強をしていると言うのです。
これは明らかに小学生の学習体力のキャパシティーを超えています。
成長過程の途中にいる小学生は、たっぷり睡眠をとることが何よりも大事です。
睡眠時間を削ってまで受験勉強をする必要はありません。

ただし、宿題が終わらない理由は、
単に量が多いというだけでは片付けられないこともあります。
よく塾の先生は、「今日授業でやったことをちゃんと復習しておくように」と言います。

実は、この「復習」の意味をよく理解していないご家庭が多いのです。

復習とは、ひとことで言うと「思い出すこと」です。
例えば、塾の授業があった日に、その日のノートやテキストを見返すことです。
けれども、塾のある日は帰りが遅く、お子さんも疲れていて、
それらを見返せないということもあるでしょう。

そんなときは、塾のお迎えの帰り道や夕食の時間に、
「今日の授業はどんなことを習ったの?」と聞いて、
塾の授業の様子を聞いてあげるだけでも十分です。

そのときに「○○くんがね、授業中にこんなことを言って面白かったんだよ〜」
といった授業の内容と関係のない話が出てきてもOK。
むしろ、そういう話が出てきた方が、
自分の体験に乗せて記憶に残すことができるので、知識が定着しやすいからです。

このように、思い出すことを復習と言います。
ところが、多くのご家庭では、「復習」=「宿題」と思い込んでいて、
いきなり宿題からやらせようとしてしまいます。
宿題の量が多いので、とにかく早く終わらせなければと思ってしまうのでしょう。

でも、授業の振り返りをせずに、いきなり宿題に取りかかっても、
うまくはいきません。
子どもには、振り返りの時間というものが必要なのです。

それともう一つ大事なことがあります。
それは、宿題はすべてやらなければいけないという思い込みを捨てることです。
4年生のうちは、宿題の量もそれほど多くはないので、
できる限りすべてやることをおすすめします。

でも、5年生からは、やるべきものとやらなくていいものを選別していく必要があります。
既に知っている漢字を「10個書け」と言われたから10個書く、
といったように、すでに理解しているものを何度もやる必要はありません。
また、現時点の学力をはるかに超える難問に時間をかける必要もありません。

宿題が多くて終わらない・・・・・・と困っているご家庭は、
何によって時間がかかり過ぎているのかを見直す必要があります。
成績が低迷している時というのは、
勉強をしていて手応えを感じなかったり、
楽しいと思えなかったりするものです。

子どもは分かっていることを何度もくり返したり、
いくら考えてみても分からないことをやらされたりすると、
学習意欲が低下してしまいます。
そんな状態が続けば、大人だって、嫌になりますよね?

子どもの成績が伸びるには、
「勉強は楽しい!」と思えることが大事です。
それには、「わかった!」という達成感を数多く味あわせてあげることが秘訣です。
小さな満足でいいから毎日味わうことで、勉強は楽しくなっていきます。

宿題を終わらせることが目的となっているような、
楽しくない勉強を続けていても成績は伸びません。
「宿題はなんとか頑張ってやっているけれど、テストで結果が出ない」
というお悩みを抱えているご家庭は、
宿題の取り組み方を生きた学習へと修正していく必要があります。

そのために必要なのが、復習の実行と宿題の取捨選択なのです。

「宿題が終わらずに困っている」ときは、まずは復習のやり方を見直すこと。
そして、今本当に必要な宿題を取捨選択しましょう。

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中学受験 / お悩み相談 2019年05月28日12時00分
主任相談員の小川大介
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である小川大介が中学受験に関するご家庭でのお悩み解決を中心に様々な情報をお届けします。
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