2019年の始まりに際してご挨拶
あけましておめでとうございます。
小川大介です。
2019年もどうぞよろしくお願いいたします。
思い返せば2018年は私を大いに成長させてくれた一年でした。
テアトルアカデミーさんとのまなびプロジェクト
「KIDS PERFORM CHALLENGE」が加速し、
0歳児保護者向けセミナー、2歳児保護者向けセミナーを定期開催へ、
「自信が育つ親子の特別講座」も実績を重ね、1日完結講座も開発できました。
小学校お受験の行動観察にも成果を発揮した、即興プログラムも今年の春にリリースできる運びとなり、
2019年は全国各地のテアトルアカデミーにてセミナーを開催できそうです。
子どもの可能性を信じるお母さん、お父さんたち、そして演技の先生たちとの交流からは、
子どものまなびに関わる喜びとやりがいを強く実感することができ、
私にとっての元気の源にもなりました。
企業対象の人材育成事業も、研修およびセミナーに16回登壇させていただきました。
新しいことを身に着けてもらうのではなく、いますでに自分自身が持っている力を発見し、チームを形成し、成果につなげていく手法とマインドを、のべ700名の方にお伝えしてきました。
幸いいずれも高評価をいただき、講師の責任を果たせたことに安堵しております。
「自信をなくしていたけれど、自分の強みを見つけられてがんばれそうです」
「いままで一人でがんばろうと空回りしていたことに気づけました。チームで動き出せはじめて、やっていけそうです」
といった声をいただけたことが、嬉しいです。
私の名刺には、『凡人の味方。』と銘打っています。
この言葉どおり、2019年も、自身をリーダーとは思っていないような方々の、
言葉に耳を傾け、行動を見つめ、思いを聴きながら、
内に秘めた力と思いを引き出し、それぞれのご活躍をお手伝いしていきます。
プロ家庭教師集団「名門指導会」でのCOO業務を通しては、
中学受験におけるプロサービスのあり方を議論し、言語化する時間を重ねてきました。
個人の寄せ集めではなく、自立した個の連携によって提供されるプロサービスのスタイルを深化できたことは、
お客様にとっても講師たちにとっても意義深かったと感じます。
この1月、2月の入試で、たくさんの喜びに出会えることが楽しみです。
中学受験情報局「かしこい塾の使い方」も、「中学受験」キーワード検索で1位が常態化し、主任相談員各位の活躍の場も広がりました。
西村則康先生は、260名を集めた都市大付属小学校での講演会をはじめ、数多くの講演、取材をこなされ、中学受験の枠を超えてますます精力的に活躍されています。
辻義夫先生は、『いちばん得する中学受験』 『中学受験すらすら解ける魔法ワザ 理科知識・思考問題』など、人気作を出版するだけでなく、夏と冬には、渋谷のコスモプラネタリウムにおいて、中学入試問題を素材にプラネタリウムを使って授業を行うというチャレンジに成功しています。
すでに今年もプラネタリウム授業が複数開催されるなど、”辻・アインシュタイン・ホメ夫”が各地の公的施設を活性化させていく予感に、今から楽しみです。
馬屋原吉博先生も、プロ個別指導教室「SS-1」をリーダーとして率いることに加え、『中学受験見るだけでわかる社会のツボ』 『今さら聞けない!政治のキホンが2時間で全部頭に入る』など、大人の知的好奇心にも応える魅力的な書籍をリリース。さらにAERA with KIdsの旅企画「まな・たび」で、歴史と地理の学び満載の親子旅もプロデュース!日本各地で実体験している様子が羨ましかったです(笑)
私自身の2018年の出版活動は、『中学受験基本のキ!改訂新版』、『中学受験 入塾テストで上位クラスに入る スタートダッシュ国語』の制作協力、『親も子もハッピーになる最強の子育て』の3冊でした。
特に『親も子もハッピーになる最強の子育て』は、思い入れのある作品です。
2016年に出した『頭がいい子の家のリビングには必ず「辞書」「地図」「図鑑」がある』で、“学びとの出会い”を提案し
2017年刊行の『1日3分!頭がよくなる子どもとの遊びかた』では、”親子で遊ぶ”だけで、子どもの知的好奇心と行動力、自己肯定感がどれほど育つかをお話しました。
与える子育てより、“子どもの学びの本能を信じる子育て”の提案です。
そして2018年の『親も子もハッピーになる最強の子育て』では、子どもを自立へと導く具体的なステップをお話しました。「自立」すなわち“自分の時間を自分で管理する力”を育てる本であり、子が親から自立し、親が子から自立する手引きです。
個人的にはこの3冊を、私の子育て3部作だと思っています。
・学びと出会い
・遊びの力で好奇心と行動力が育ち
・時間管理力によって自立していく
自己肯定感を持って、主体的に生きていく子が育つ環境づくりのヒントを、
この3部作で著したつもりです。
2019年の出版第一弾は、5月に発売予定です。
“がんばらない子育て”を様々な角度からお話し、
子育て中の親御さん、特にがんばりがちなママに、
肩の力を抜いてもらう本になります。
また2018年は、今春に中学入試本番を迎える息子のおかげで、
中学受験生の親としても成長させてもらいました。
息子を信じ見守ろうとしても、どうしても心が揺れてしまう自分たちを、
夫婦で反省し、受け入れ、励まし合っての一年間で、
私たち親が得たものは親子の自立への勇気のように思います。
“親は子に育てられる”
つねづねお話してきたことですが、自分自身の身をもって、
改めて確信しています。
親でいさせてもらえていること、ありがたいです。
さて、このような充実の2018年を過ごして、いま2019年を迎えることができました。
2019年は小川大介という人間にできること、期待していただけることを、
一つ一つ丁寧に、より広く届けていく一年にしていきます。
6000家庭に1対1で向き合って、お話を詳しく聞いてきた経験、
子どもたちそれぞれの個性を、”天才”をありのまま受け止めて、気持ちよく伸ばすお手伝いをすることで、どの子も伸びていけるという事実を、
これまで以上に多くの方にお伝えする一年にしたいと思います。
子育てを夫婦で分かち合い、家庭がチームとなって楽しく進めていく時代に変わってきているとは思いますが、
実際にはまだまだお母さん一人の肩に子育ての多くが乗っている現実があります。
セミナーや特別講座で親御さんたちから直接お話を聞くことで、強く実感しています。
共働き家庭を前提とした、あたらしい子育てスタンダードが広まって欲しい。
過去の子育て世代の価値観から解放され、今の子育て環境と価値観に即した、
「ワンオペ育児」なんて悲しい言葉とは無縁の子育てが当たり前になって欲しい。
子育てと仕事の両立を、私流のアプローチでお手伝いしていきたいと考えています。
企業研修やセミナーの形を通じて、ビジネスパーソン個々の資質を拓き、
チームを活性化する活動にも引き続き取り組んでいきます。
中学受験の分野でも、子どもたちが社会に出る10年後を意識しつつ、
中学受験に取り組む時間が、それぞれのご家庭にとって、
子どもと親の成長に有意義な時間となるよう、
今年もお手伝いしていきたいと考えています。
なによりも大切なことは、
子は親に育てられる、そして親も子に育ててもらっているという、
“親子の掛け算”を知ることだと思います。
受験家庭には、
「私がこの子を教えてやる」「伸ばしてやる」ではなく、
「この子と私たち親は1つのチームだ」という認識を持っていただき、
子から学ぶ親のあり方を持つことでどれほど受験の日々が楽になるか、楽しくなるか、
かけがえのない時間になるかを、応援していきたいと思います。
それぞれに、それぞれの豊かさを感じる2019年にしていきましょう。
今年もよろしくお願いします。
中学受験情報局 主任相談員
凡人の味方。
小川大介