『勉強しているのに上がらない』の解決法⑤ ~体で覚えるタイプの子~
こんにちは!
「かしこい塾の使い方」
主任相談員の小川です。
「かしこい塾の使い方」
主任相談員の小川です。
今日は朝からあいにくの雨模様で気温も高めと、肌に伝わる感じがやや重たい一日になりそうですね。
ゴールデンウィークが明けて最初の週末ですが、目覚めたときの気分はいかがでしたか?
すっきりと目覚めた方、GWの疲れもほどよくほぐしながら、メリハリのついた一週間を過ごせたのでしょうね。
その気分のまま、今日一日も元気に過ごしていきましょう。
ちょっと頭が重いような、だるいような目覚めだった方。
ゴールデンウィークの疲れ(勉強疲れ?遊び疲れ?)が、今になって出てきているのでしょう。
今日一日をリズム良く過ごすために、意識的に時間をコマ切れにしてみるといいかもしれません。
今日のところは、大きなことをどっしりと取り組むのはやめて、
すぐに出来てすぐに成果が見えるものを、次々と取り組んでみましょう。
前に進んでいる実感が、気持ちを晴れやかに、頭の疲れもぬぐい去ってくれるでしょう。
さて前回の続きをお話ししていきます(参照:『勉強しているのに上がらない』の解決法④)。
学習タイプの話題でしたね。
『勘の鋭い子、体で覚えていくタイプの子』の場合は、どんな学習法が適しているのでしょうか?
というところからです。
ポイントは3つです。
1つ目は、体を使った学習法を選ぶこと。
2つ目は、リズム感を大切にすること。
3つ目は、肌感覚へのストレスをできるだけ小さくしてあげること。
『体を使った学習法』
たとえば漢字を覚える時に、できるだけ大きな字を書いてみる。
ホワイトボードに極端に大きな字を書くようにすると、腕や肩が筆順を覚えてくれる、というイメージです。
月の動きを学ぶ時も、地球に見立てて部屋の真ん中にクッションを置き、自分が月になったつもりでそのクッションの周りをぐるぐる回る。
自転周期と公転周期を考えて回る。
次にクッションのところに移動して、地球から見た月の見え方をイメージしてみる。
もちろんその際は地球の自転を自分でしてください。
池の周りを回る速さの問題も、ダイニングテーブルの周りをお母さんと回ればいいですね。
大切なことは「楽しい」ということです。
ポイントの3とも関わりますが、『勘の鋭い子、体で覚えていくタイプの子』は楽しんで学ぶと爆発的に吸収できるのですが、楽しくないと勉強が全く頭に入ってこない、という傾向があります。
これは本人が真剣かどうかということではなく、そういうタイプなのだと理解することが見守る大人に求められます。
『リズム感を大切にする』
時間にメリハリをつける、音読する際や読み聞かせする際はテンポよく行う、
歴史の年表暗記でもずらずらずらっと知識を示すのではなく、1問1答式で「はい、次!」「はい、次!」と合いの手を入れて乗せて上げる、
といったようにリズム感のある学習を心がけましょう。
決して修行のような学習に陥らせないことです。
ピアノなどを習っている子なら、勉強する時にメトロノームでリズムを刻んでみるのが効果的な場合もあります。
『肌感覚へのストレスをできるだけ小さくする』
このタイプの子はたいてい、じっと座っていられません(笑)
勉強しているうちに気が付いたら靴下を脱いでいたり、
回転する椅子に座っていたら左右に揺れ続けていたり、
手元で鉛筆がくるくる回っていたりするものです。
それがこのタイプの自然形なのです。
と、受け入れられるかどうかが見守る大人の力量です。
じっとできないぐらいに肌感覚が鋭い、運動感覚に長けていると理解してください。
ですから、姿勢正しく、見た目にきれいな学習を求めると、窮屈さを感じてとたんに学習能力が下がってしまう恐れがあります。
中学生にもなって、いつの間にか靴下を脱いでいるようではさすがに社会生活上困りますから、徐々にセルフコントロール力を高めていく必要はありますが、小学生の間は少々の行儀の悪さを受け入れてあげることも大切です。
放置して良いということではなく、本人なりに集中して勉強できている間は姿勢の乱れに口を挟まないようにし、集中が途切れてきたり勉強が一段落した後に、「姿勢良く過ごせるように少しずつ練習しようね」と声をかけてください。
タガをはめられたような感覚を与えると、学習意欲がガクンと下がってしまう傾向にあるので、本人の理解と自覚を促していくのが得策です。
『勘の鋭い子、体で覚えていくタイプの子』は、今の学校教育では本来の力を上手く伸ばしてもらえない傾向にあります。
ぜひご家庭で、子供の内に秘めた能力を開花させてあげてください。
『勉強しているのに上がらない』のテーマについては、記憶サイクルの話、生活内の快適時間の話などが残っていますが、少し間が空いてしまいましたので、来週は『国語の学習で絶対に欠かせないこと』のお話に戻ろうと思います。(参照:論説文の攻略⑦~文型理解で対比をマスター~)
楽しみにしていてください!
それでは今日も、
出会う方全ての可能性を
拓いて参りましょう!
出会う方全ての可能性を
拓いて参りましょう!