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『勉強しているのに上がらない』の解決法④ ~タイプ別の学習法~

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中学受験 2013年05月09日11時45分
こんにちは!
「かしこい塾の使い方」
主任相談員の小川です。


本日は、5月2日エントリーの続きをお話したいと思います。
(参照:『勉強しているのに上がらない』の解決法③

前回は、学習タイプを探るための質問を行いました。
というのも、好きな遊びの種類から、お子さんのおおよその学習タイプ(脳タイプ)が見分けられるのです。

お絵描きが好きな子、
今日の出来事をあれもこれもお話ししてくれる子、
パズルが好きな子、
は、『ビジュアル感覚に優れた子』です。

駅名やキャラクターの名前をひたすら覚えている子、
おしゃべり好きで、誰がどう言った、彼がそう言ったという発言の多い子、
は、『言葉への感度が高い子』。

体を動かすのが好き、
音楽が好き、
友達と一緒だととにかくご機嫌、
という子は、『勘の鋭い子、体で覚えていくタイプの子』です。

このように、
お子さんの学習タイプを発見すれば、
復習の際に取るべき方法も見えてきます。

『ビジュアル感覚に優れた子』は、
まず全体像を把握してから、細部を詰めていく学習が向いています。

図や表にポイントをまとめてしまうのも、効果的でしょう。
(まとめる作業に時間を使うべきかどうかは、また別に検討が必要です。念のため。)

注意したいのは、
このタイプの子は、すぐに「分かった!」と言いがちな点です。

「説明してごらん」と問いかけると、
「え~と、・・・・・何だっけ?」
ということが良くあります。

勉強を見守る大人は、
時々声をかけて理解度チェックをしてあげるといいですね。


『言葉への感度が高い子』は、
耳から入る勉強が向いています。
算数の問題で図を眺めさせてもピンと来ていないときに、問題文を「読み聞かせて」あげると、
「あ~!そういうことか!」なんて反応を見せてくれたりします。

また、言葉の一つ一つを大事にするので、暗記がどちらかといえば得意な子が多いようです。
覚える時は、じーっと眺めるのではなく、ぶつぶつと声に出すのが良いようです。

結果として、外から見てきっちりとした勉強スタイルになりやすいので、親には安心感があります。

しかし、言葉への感度の高さがネックになることもあります。
分からない言葉が出てきたら、それが気になってしまって、全体の内容が上手くつかめなくなる傾向があるのです。

大人はつい「分からない言葉があったら飛ばして、前後から読み取ればいいでしょう!」
と言ってしまうのですが、それが上手くできないこともあるのですね。

読み飛ばさないから暗記も強い、その代わり細かいところが気になって全体の速度が上がらない。
そういうことがあるのですね。

関わりのコツは、言葉の意味をどんどん教えてあげることです。
言葉が分かるようにしてあげて、まず全体像を読み取る方を優先します。そうして「分かった」という状態を作るのですね。

次に取り組むときは、少し分からない部分を残したままで全体の把握を促します。
欲張らず、分からない部分は1つか2つにとどめましょう。
適度な負荷をかけて、一部の言葉が分からなくても全体をとらえていく経験を積ませるのですね。

こうして小さな階段を一歩ずつ登っていくように全体把握の練習を進めることで、確実さを残しつつスピードを高めていくことができるはずです。
このアプローチは国語に限らず、どの科目にもあてはまる方法なので、ぜひ試してみてください。


では、『勘の鋭い子、体で覚えていくタイプの子』の場合はどうでしょう?

次回はここからお話ししていきます。
読者の皆さんも、どんな復習方法が適しているのか考えてみてください。


それでは今日も、
出会う方全ての可能性を
拓いて参りましょう!
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中学受験 2013年05月09日11時45分
主任相談員の小川大介
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