『勉強しているのに上がらない』の解決法② ~授業の受け方を知っていますか?~
こんにちは!
「かしこい塾の使い方」
主任相談員の小川です。
「かしこい塾の使い方」
主任相談員の小川です。
今日は4月27日の土曜日。
世間は3連休に入るのですね。
すっきりと澄み渡った空、
心地よい気温。
お出かけする人には
申し分のない日和となりました。
春から初夏へと移り変わる
風と光を存分に感じてきてください。
もちろん私たちは、
今日も明日も明後日も、
教室にいます(笑)
受験生の皆さんにとっては、
連休=得点力アップのチャンス
ですからね。
日ごろ積み重ねてきた学習内容を、
補強したり、増強したりする
大切な機会です。
理解し、記憶した内容を、
テストでも正解させられるよう
テスト現場力を向上させる時でもあります。
とはいえ、
あれもこれもはできません。
今の自分には何が必要なのか、
何を伸ばしたいのか、
焦点をしぼって計画することがポイントです。
学習課題リストを書き出し、
重要度、緊急度から
優先順位をつけましょう。
そして一つ一つの学習課題について、
所要時間の見込みをつけてみます。
持ち時間は有限です。
連休といっても、
自在に使える時間は
それほど多くありません。
物理的に実行可能な
学習課題へと
さらにしぼりこみます。
そして、一つ一つを
集中して取り組む。
集中するコツは、
一つ一つのメニューについて、
「今から○分で完了させよう」
と決めることです。
決して、
「今日一日で、
これとあれとそれをやるぞ」
とはしないでください。
ターゲットがぼやけると、
実現も遠のきます。
今の一つにしぼって、
気持ちを高めるのです。
同時に、
完了した時のイメージを
具体的に持つ。
これも大切ですね。
何を・どこまで・どのように
やれば、
「できた」と言えるのか。
ここのイメージを、
親子で、または先生とお子さんとで
一致させてください。
お子さんの「できた!」と
大人の「完了した」が
一致していると、
達成感を共有することができます。
すると2つめのメニューに
意欲的に取り組みやすくなるのです。
次のメニューに移る時には、
また同じように、
「今から○分で完了させるぞ」
から始めます。
以上のようなことは、
学習で結果を出していく上で
基本中の基本なのです。
が・・・、
ほとんどのお子さんは、
このような「学び方」を
きちんと習ったことがありません。
このような「学び方」を
きちんと習ったことがありません。
SS-1に、
「うちの子やる気がないんです」
とご相談にいらっしゃる方、
その8割のお子さんは、
実は「やる気はある」んですね。
ただ、
やる気があると「見える」
学習方法を知らない。
本人なりにやる気を持って
がんばって、
「終わった!」と喜んでいたら、
ママから「ちゃんとやりなさい!!」
と叱られる。
お子さんは言うでしょう。
「やったよ!」
ママは答えます。
「こんなのやったうちに入んないでしょ!」
お子さんはむすっと黙ります。
心の中では何とつぶやいているか。
「やったのに、何怒ってるんだよ。
訳分かんね~。
いいや、無視しとこ」
とか
「どうせ何をがんばったって、
文句言われるんだ。
テストでいい点取った時以外は、
褒めてくれないんでしょ」
なんて、思っている子、
多いんですよね。
やる気はあるし、
本人はやったと思っているのです。
大切なことは、
正しい学習方法を、
最初に教えてあげることです。
正しい学習方法を、
最初に教えてあげることです。
ここで、前回の続きとなります。
『勉強しているのに成績が上がらない』
その原因の2つめは
「学習の技術が身についていない」
でした。
「学習の技術」とは、
まさに今お話ししてきたようなこと
を指します。
まずは「授業の受け方」です。
○授業を受ける前にしておくこと
・何の授業を受けるのか事前に確認する。
・受け終わった時の自分がどう成長しているのかイメージする。
・どんな授業展開になりそうか予想する。
・授業に必要なものは何か考え、準備する。
・授業で分かるように「なりたい」気持ちを持つ。
○授業中にすること
・「今ここで理解しよう」という気持ちを持つ。
・自分で解けた問題、ヒントをもらって解けた問題、解けなかった問題を区別する(印を分ける)。
・答え合わせをしたらその場で分かろうとする。
・分からなかったものには印をつけて、「質問しよう」と意識する。
・授業の終わりに「今日自分が分かったことは~~と~~だ」と振り返る。
○授業後にすること
・家に帰ってまず何をするか頭の中を整える。
・テキスト、ノートをざっとその場で見て、今すぐ質問すべきものがないか点検する。
・テキスト、カリキュラムの次回分をちらっと見て、今日の内容が次どのようにつながるのかを確認する。
以上のことがらが習慣になるまで、
大人は粘り強く教えていきます。
授業に行く前、
授業から帰ってきた直後
この2つのタイミングが教育チャンスですね。
「今日は何の授業なの?」
「授業中はどんな風に受けようと思うの?」
「ノートはどんな仕上がり方になりそう?」
という問いかけを、
授業に行く前に行う。
学校から帰ってきて、
塾にあわただしく行く子の場合は、
朝食タイムをゆっくりと取って、
その場で聞いて上げると良いでしょう。
「学習の技術」について、
次回は、記憶サイクル、学習タイプ
などをお話ししたいと思います。
それでは今日も、
出会う方全ての可能性を
拓いて参りましょう!
出会う方全ての可能性を
拓いて参りましょう!