小川大介の中学受験合格を実現する逆算受験術

中学受験情報局『かしこい塾の使い方』 -> 主任相談員の中学受験ブログ -> 小川大介の中学受験合格を実現する逆算受験術 -> 賢い塾の使い方  -> 《サピックス》 8月マンスリーとの付き合い方!

《サピックス》 8月マンスリーとの付き合い方!

このエントリーをはてなブックマークに追加
賢い塾の使い方 2012年08月25日14時08分
こんにちは!
SS-1の小川です。


8月もあと一週間となりました。
早い学校では、もう2学期が始まっているようですね。

皆さんにとって、
この夏休みは長かったでしょうか?
それとも短かったでしょうか?

なんとなく振り返れば、
あっという間に時間が経った気がするでしょう。

そして、
「あれもしたかった、これもしたかった」と、
できなかったことに目が向くかもしれません。

でも、具体的に振り返ってみると、
この夏の見え方が変わってきます。


まず7月中に取り組んだ学習は何だったでしょうか。
何を新しく覚えて、
以前から気になっていた何を復習できて、
塾の授業では何を新たに理解したでしょうか。

きっとたくさんのことを扱ってきたことでしょう。
科目別に、講習テキストや計画表、ノートなどをパラパラと眺めて、
具体的に何を行ったのか、1科目10分で思い出してみましょう。

「あ、そういえば、これをやったんだ!!」というものが、
いくつも見つかることと思います。

次に8月に入ってからお盆休みまでの間に何をやったのか、
思い出してみましょう。

夏休みに入って2週間も経つと、
勉強をがんばっていたお子さんは、
積み上げてきた学習の多さで少し頭の中が混乱し始めるころです。
また学習ペースが上手く作れなかったお子さんは、
中だるみが起きて、なんとなくだらだらと過ごしてしまった時期でしょう。

ですから、がんばっている子にとっても、
そうでない子にとっても、
8月上旬の学習内容は思い出しにくいところがあると思います。
ノートを見返してみましょう。

また日能研や四谷大塚など、
途中で確認テストが実施される塾にお通いの場合は、
そのテストも振り返るといいですね。

この時期の振り返りは1科目15分~20分程度見ておくと良いでしょう。

さらにお盆休みには、どんな学習をしてきたでしょうか。
苦手な単元の問題をできるだけ多く解いた子もいるでしょう。
暗記分野をとにかく覚えまくったという子もいますね。
小学校の宿題をまとめて片づけた子もいました。
夏休み前半の学習内容を総ざらいした子もいらっしゃいますね。

その学習内容を、今一度ざっと振返ってみましょう。
1科目10分程度でOKです。

そして、お盆休みが明けて今、ここ数日の学習を振り返ってみてください。


この短時間振り返りは何かというと、
夏の学習内容を「使える知識」にしていくための、
思考ステップなのです。


夏休みのように、まとまった学習を日々進めていく時期は、
「思い出す」時間を取ることが、意外に重要です。

インプットしたら、こまめにアウトプットする。

気になる問題を解き直すことも、もちろん大切ですが、
頭の中で今まで取り組んできたことを、
ざぁ~っと思い出していくことも必要なのですね。


サピックス生にとっては、
明日26日に実施される「8月マンスリー」への対策として。

日能研生にとっては、
9月早々に実施される「公開テスト」への対策として。

そして、四谷大塚、早稲田アカデミー生にとっては、
9月2日の「公開組分けテスト」の対策として。

この夏学習の「思い出し」を行いましょう。

そして、
「自分はたくさんのことを勉強して、
できるようになったことがたくさんあるんだ」

と、自覚してください。
この自覚(=自信)がテストに向かう上で最も大切な力となります。


サピックス生はまさに明日その力が試されるわけですが、
「解けるものをいつも通り解く」
というルールに従って、集中して、でも淡々と解いていけば大丈夫です。

一つ注意したいのは、
小4、小5、小6いずれの学年のお子さんにとっても、
この8月マンスリーは「思ったより難度が上がる」という点です。


7月組分けテストのイメージで8月マンスリーに取り組むと、
時間が足りなかったり、
見た感じの難しさにあわてて本来なら解けるものを落としたり、
というケースが例年見られます。

ですから、
〇まずは全体を見渡して
〇自分のスピードならどれぐらい解けそうかの見当をつけ
〇自分が分かるところに目を向けながら
〇自分の目と手が普通に動かせるスピードで
解き進めていきましょう。

6年生のお子さんは、社会の難しさ、国語の文章量の多さに戸惑うかもしれません。
しかし、必ず、「自分が分かるところに目を向けて」解いていってください。

そうすれば、
この夏に学習してきた力を、ありのまま発揮することができます。


もう一つ、大切なこと。
テストを受け終わったら、すぐに振り返りを行いましょう。
何ができて、何ができなかったのか。
自分の力ならできても良かったはずの問題はどれか。
その問題をテスト現場で実際に正解させていくために、自分にはあと何が必要なのか。
テストを受けたばかりで記憶が鮮明な時にこそ、具体的な振り返りを行いましょう。

どうすればいいのか分からない時は、すぐに先生に相談すること。

夏が終わる時期だからこそ、
一歩先をゆく振り返りを行っていきましょう。

あるがままの力を存分に発揮していって下さい!

それでは今日も、
出会う方全ての可能性を
拓いて参りましょう!

このエントリーをはてなブックマークに追加
賢い塾の使い方 2012年08月25日14時08分
主任相談員の小川大介
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である小川大介が中学受験に関するご家庭でのお悩み解決を中心に様々な情報をお届けします。
Copyright (c) 2008- 中学受験情報局『かしこい塾の使い方』 All rights reserved.