志望校を変更する?しない?
塾の模試、学校行事などで大忙しだった10月も、残すは31日のみとなりました。
もう11月ですね。
受験生と保護者の方にとっては、「入試直前期」という思いが募ってきたことでしょう。
この時期になると、「志望校」についてのご相談が大変多くなります。
「第一志望校はそのままでいいのでしょうか?変えるべきでしょうか?」
というご相談です。
今までの子どものがんばりを考えると、一番気持ちが入っている学校を目指させてやりたい。
でも、無理に受験させて、進学先に困るような事態にはしたくない。できるだけ安全な受験をさせたい。
どちらも親心ですね。
この相反する気持ちがあるために、志望校の最終決定はどこまでも悩んでしまいがちです。
ご相談を受ける私たちにとっても、「正解」がどこにもないだけに、お答えするには『頭』と『心』のエネルギーを最大限使うことになります。
どういうことかといいますと、志望校を決めていく上で私たちは、大きく分けて2つの要素を重視しているのです。
一つ目は、「データ」です。『頭』を使う部分ですね。
7月以降の模擬試験データに加え、志望校の過去問でどの程度得点できているかをチェックすることが、通例です。
単に平均値を取るのではなく、成績推移を見ていきます。
昇り調子か下降気味かは、先々を見据える上で冷静に判断する必要があります。
また、志望校の問題傾向との相性はどうかということも、大切なデータです。
相性が良ければ、模試の偏差値では合格基準より5~6ぐらい下回っていても、十分に狙っていけるものです。
一方模試の偏差値上は「合格圏内」とされても、志望校の問題との相性が悪ければ慎重にならざるを得ません。
我が子のがんばりを間近で見ているだけに、「なんとかしてやりたい」という思いが募り、ついつい甘い見通しを立てたくなるのが人情です。
だからこそ、お子さんを見守る周囲の大人たちは、データ面を冷静にとらえることが必要だと思います。
二つ目は、「メンタル」です。『心』を使う部分ですね。
お子さんご本人の気持ちはどんな状態にあるのか。
成績的には合格ラインに届いていなくても、本人は意気軒高で日に日に学習の質が高まっているかもしれません。
成績的には合格ラインにあと少しのところまで来ているけれども、本人の気持ちの中では「これ以上できない」というあきらめの思いが募っているかもしれません。
成績的にはまだまだラインに届いていないのに、やや現実逃避ぎみに「大丈夫、これからがんばるから」と先送りモードに入っているかもしれません。
それぞれの状態に応じて対応が異なってきます。
特に「あきらめ」の思いが募ってしまっているお子さんについては、注意が必要です。
「何が何でも」と第一志望校にしがみつかせることが、本人の意欲をなえさせてしまう場合もあるからです。
表情や雰囲気をよく見てあげ、つらそうにしていたり、何かを抱え込んでいるような様子が見られた時は、肩の荷をおろしてあげるという選択も考えてあげるといいでしょう。
志望校を変更するか、しないのかについては、以上の2点を軸に検討していくことになります。
これ以外に注意したいポイントとして、お母さんの気持ちがどんな状態にあるかを周囲の方々に見守っていただきたいと思います。
多くの場合、お母さん方はお子さんの状態によって励まされたり、傷ついたりしているものです。
志望校の変更を考えることは、思った以上にお母さん方の心にダメージを与える場合があります。
ご自身を責めてしまったり、
我が子がかわいそうになって、耐えられなくなったり。
お父さんを始め、周囲の方々はお子さん自身だけでなく、今までがんばって並走してきたお母さんも受け止めてあげてください。
そうして、『頭』と『心』のエネルギーを整えて、納得のいく選択をしていっていただきたいと思います。
この志望校変更についてのアドバイスは、
現在発売中の「プレジデント・ファミリー12月号」
でも、「無理しても第一志望か、安全をとり志望校格下げか」というタイトルで、
特集記事として掲載していただいております。
そちらも参考にしていただければ幸いです。
体調に気をつけて、一歩一歩歩みを進めていきましょう!
もう11月ですね。
受験生と保護者の方にとっては、「入試直前期」という思いが募ってきたことでしょう。
この時期になると、「志望校」についてのご相談が大変多くなります。
「第一志望校はそのままでいいのでしょうか?変えるべきでしょうか?」
というご相談です。
今までの子どものがんばりを考えると、一番気持ちが入っている学校を目指させてやりたい。
でも、無理に受験させて、進学先に困るような事態にはしたくない。できるだけ安全な受験をさせたい。
どちらも親心ですね。
この相反する気持ちがあるために、志望校の最終決定はどこまでも悩んでしまいがちです。
ご相談を受ける私たちにとっても、「正解」がどこにもないだけに、お答えするには『頭』と『心』のエネルギーを最大限使うことになります。
どういうことかといいますと、志望校を決めていく上で私たちは、大きく分けて2つの要素を重視しているのです。
一つ目は、「データ」です。『頭』を使う部分ですね。
7月以降の模擬試験データに加え、志望校の過去問でどの程度得点できているかをチェックすることが、通例です。
単に平均値を取るのではなく、成績推移を見ていきます。
昇り調子か下降気味かは、先々を見据える上で冷静に判断する必要があります。
また、志望校の問題傾向との相性はどうかということも、大切なデータです。
相性が良ければ、模試の偏差値では合格基準より5~6ぐらい下回っていても、十分に狙っていけるものです。
一方模試の偏差値上は「合格圏内」とされても、志望校の問題との相性が悪ければ慎重にならざるを得ません。
我が子のがんばりを間近で見ているだけに、「なんとかしてやりたい」という思いが募り、ついつい甘い見通しを立てたくなるのが人情です。
だからこそ、お子さんを見守る周囲の大人たちは、データ面を冷静にとらえることが必要だと思います。
二つ目は、「メンタル」です。『心』を使う部分ですね。
お子さんご本人の気持ちはどんな状態にあるのか。
成績的には合格ラインに届いていなくても、本人は意気軒高で日に日に学習の質が高まっているかもしれません。
成績的には合格ラインにあと少しのところまで来ているけれども、本人の気持ちの中では「これ以上できない」というあきらめの思いが募っているかもしれません。
成績的にはまだまだラインに届いていないのに、やや現実逃避ぎみに「大丈夫、これからがんばるから」と先送りモードに入っているかもしれません。
それぞれの状態に応じて対応が異なってきます。
特に「あきらめ」の思いが募ってしまっているお子さんについては、注意が必要です。
「何が何でも」と第一志望校にしがみつかせることが、本人の意欲をなえさせてしまう場合もあるからです。
表情や雰囲気をよく見てあげ、つらそうにしていたり、何かを抱え込んでいるような様子が見られた時は、肩の荷をおろしてあげるという選択も考えてあげるといいでしょう。
志望校を変更するか、しないのかについては、以上の2点を軸に検討していくことになります。
これ以外に注意したいポイントとして、お母さんの気持ちがどんな状態にあるかを周囲の方々に見守っていただきたいと思います。
多くの場合、お母さん方はお子さんの状態によって励まされたり、傷ついたりしているものです。
志望校の変更を考えることは、思った以上にお母さん方の心にダメージを与える場合があります。
ご自身を責めてしまったり、
我が子がかわいそうになって、耐えられなくなったり。
お父さんを始め、周囲の方々はお子さん自身だけでなく、今までがんばって並走してきたお母さんも受け止めてあげてください。
そうして、『頭』と『心』のエネルギーを整えて、納得のいく選択をしていっていただきたいと思います。
この志望校変更についてのアドバイスは、
現在発売中の「プレジデント・ファミリー12月号」
でも、「無理しても第一志望か、安全をとり志望校格下げか」というタイトルで、
特集記事として掲載していただいております。
そちらも参考にしていただければ幸いです。
体調に気をつけて、一歩一歩歩みを進めていきましょう!