テストに打ち克つには
10月も半ばを過ぎ、受験生にとってはいよいよ入試の機運が高まってきました。
模擬試験の回数も増え、中学受験生も高校受験生も大学受験生も、
「毎週テストがある」状態になっていますね。
本当はテストの振り返りも念入りにしたいけれど、間違い直しどころか返却答案の中身を見る前に、
もう次のテストがやってきてしまう、という方も多いでしょう。
この時期、テスト結果が好調な人は、難しいことを考えずにただテストを受け続けているだけで、
自信が強化されていくものです。
一方、9月あたりのテスト結果が不調だった人は、
態勢を上手く整えないままテストを受け続けてしまうと、
自分本来の力を見失って急速に成績を落としてしまう恐れがあります。
そうならないためには、何をすればいいのでしょうか?
その答えは、「己を知る」ということです。
「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」といいます。
塾で行う勉強は、「敵を知る」ためのものです。
志望校の問題傾向はどういうものか、
どんな問題を解いていけばいいのか、
何を覚えればいいのか、
答案づくりの上で気を付けるポイントは何か、
というように、「敵を知る」ことばかりを行っています。
「己を知る」ための取り組みは実はやっていないのです。
勉強をしているはずなのにテストで結果が出ずに苦しんでいる人は、
塾から指示された内容ばかりをこなしていて、
「己を知る」という点が欠けている可能性があります。
心当たりがあるならば、次のように「己」をチェックしてみてください。
1.志望校入試問題の出題傾向表を見て、今の力で対応できている単元・問題形式に〇、あと少しでできるようになるものに△、見通しが立っていないものに×をつける。
→〇と△で勝負できそうなら、それでOK。×は後回しにして△に力を注ぐ。
2.自分が行っている勉強で、力になっていると実感できているメニューをリストアップする。
→そのまま続ける。同じ時間でもっと効果を高められるよう集中度をアップさせる。
3.自分が行っている勉強で、力になっている実感がないものをリストアップする。
→やり方を改善することで効果が期待できるなら、自分を反省して再チャレンジする。
どうすればいいのか分からないのであれば、思い切って削る。その時間を効果のある学習に振り向ける。
4.入試までの学習について、自分にはできそうにない、自信がないと感じていることを具体的にリストアップする。
→それ以外の学習でテストを乗り越えていけないか、4教科を総合的に見て作戦を考える。
中でも4.が重要です。
テストで上手くいかない人は、自分ができていないこと、自分が努力していないことを正面から認めず、目をそらしがちです。
「後でがんばる」「これからやる」といった言い方に表れやすいですね。
これは不安を先送りしている状態だと言えます。
「できない」と認めることが怖いのですね。その気持ちはとてもよく分かります。
しかし自分の弱みから目をそらしていると、困ったことに、テストの当日になって不安感が一気に襲ってくるのです。
自分自身の力に不安がある子は、いつもの自分以上の力をだそうと無理をします。
いつもの解き方と違うやり方をしてみたり、いつもより文章を早く読もうとしたり、
いつもならひっ算を使うのに時間を短縮しようとして暗算をしてみたり、
逆にいつもは線を引いて読んだりしないくせに、テストの時だけ線を引いて読もうとしたり。
こうなると、日頃の学習で培ったものが崩れてしまいますから、本来の力も発揮できなくなってしまうのです。
「テストに打ち克つ」には、自分の強みも弱みも受け入れることが大切なのです。
自分自身の弱み、自分自身が努力できていないことを堂々と受け止めること。
そして欠点を抱えたなりに、今の自分の持っている力で堂々とテストに向き合おうと覚悟を決めること。
痛みを感じるかもしれませんが、これまで重ねてきた努力を成果につなげるためにも取り組んでいただきたいと思います。
夏休み以降のテストで思うように結果が出せていない方に、激励の気持ちをこめて。
模擬試験の回数も増え、中学受験生も高校受験生も大学受験生も、
「毎週テストがある」状態になっていますね。
本当はテストの振り返りも念入りにしたいけれど、間違い直しどころか返却答案の中身を見る前に、
もう次のテストがやってきてしまう、という方も多いでしょう。
この時期、テスト結果が好調な人は、難しいことを考えずにただテストを受け続けているだけで、
自信が強化されていくものです。
一方、9月あたりのテスト結果が不調だった人は、
態勢を上手く整えないままテストを受け続けてしまうと、
自分本来の力を見失って急速に成績を落としてしまう恐れがあります。
そうならないためには、何をすればいいのでしょうか?
その答えは、「己を知る」ということです。
「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」といいます。
塾で行う勉強は、「敵を知る」ためのものです。
志望校の問題傾向はどういうものか、
どんな問題を解いていけばいいのか、
何を覚えればいいのか、
答案づくりの上で気を付けるポイントは何か、
というように、「敵を知る」ことばかりを行っています。
「己を知る」ための取り組みは実はやっていないのです。
勉強をしているはずなのにテストで結果が出ずに苦しんでいる人は、
塾から指示された内容ばかりをこなしていて、
「己を知る」という点が欠けている可能性があります。
心当たりがあるならば、次のように「己」をチェックしてみてください。
1.志望校入試問題の出題傾向表を見て、今の力で対応できている単元・問題形式に〇、あと少しでできるようになるものに△、見通しが立っていないものに×をつける。
→〇と△で勝負できそうなら、それでOK。×は後回しにして△に力を注ぐ。
2.自分が行っている勉強で、力になっていると実感できているメニューをリストアップする。
→そのまま続ける。同じ時間でもっと効果を高められるよう集中度をアップさせる。
3.自分が行っている勉強で、力になっている実感がないものをリストアップする。
→やり方を改善することで効果が期待できるなら、自分を反省して再チャレンジする。
どうすればいいのか分からないのであれば、思い切って削る。その時間を効果のある学習に振り向ける。
4.入試までの学習について、自分にはできそうにない、自信がないと感じていることを具体的にリストアップする。
→それ以外の学習でテストを乗り越えていけないか、4教科を総合的に見て作戦を考える。
中でも4.が重要です。
テストで上手くいかない人は、自分ができていないこと、自分が努力していないことを正面から認めず、目をそらしがちです。
「後でがんばる」「これからやる」といった言い方に表れやすいですね。
これは不安を先送りしている状態だと言えます。
「できない」と認めることが怖いのですね。その気持ちはとてもよく分かります。
しかし自分の弱みから目をそらしていると、困ったことに、テストの当日になって不安感が一気に襲ってくるのです。
自分自身の力に不安がある子は、いつもの自分以上の力をだそうと無理をします。
いつもの解き方と違うやり方をしてみたり、いつもより文章を早く読もうとしたり、
いつもならひっ算を使うのに時間を短縮しようとして暗算をしてみたり、
逆にいつもは線を引いて読んだりしないくせに、テストの時だけ線を引いて読もうとしたり。
こうなると、日頃の学習で培ったものが崩れてしまいますから、本来の力も発揮できなくなってしまうのです。
「テストに打ち克つ」には、自分の強みも弱みも受け入れることが大切なのです。
自分自身の弱み、自分自身が努力できていないことを堂々と受け止めること。
そして欠点を抱えたなりに、今の自分の持っている力で堂々とテストに向き合おうと覚悟を決めること。
痛みを感じるかもしれませんが、これまで重ねてきた努力を成果につなげるためにも取り組んでいただきたいと思います。
夏休み以降のテストで思うように結果が出せていない方に、激励の気持ちをこめて。