自分スタイルを取り戻せ~麻布への道~
麻布を目指すサピックス小6生から緊急相談がありました。
ご自宅からSS-1までが遠いため、夏休み以降はなかなか通うことができず、月に1~2回の指導でサポートして差し上げているお子さんです。
夏休み前は少し停滞気味でしたが、夏以降はこれまで取り組んできたことが上手く組み合わさって、順調に成績が上がってきていました。
クラスもαに上がり、入試に向けてご機嫌にラストスパートをかけていたはずなのです。
が、お母さんからお電話がかかってきました。
「αに上がってから全然成績が取れなくなって、授業点がひどいことになっているんです。このままだとクラスが落ちちゃいそうです。先生助けてください!」
よくよく聞いてみますと、αに上がってから学習のリズムを崩したようなのです。
αでは、全ての問題をどんどん解いていくことを勧められる。
とにかく書き出すことを要求される。
クラスのみんなもモリモリ書くので、周りから鉛筆のカリカリいう音が聞こえてくる。
焦るのでとにかく書こうとする。
で、その結果、成績がダウン。
という状況のようです。
本人は以前よりもがんばっているつもりなのに、成績が下がってくるのですっかり自信を失っています。
時間と距離の制約から、SS-1での指導機会を減らしていましたが、緊急事態ということで急いで授業を設定。
SS特訓の教材、土特、通常のテキストやノート、そして取り組んだ過去問をまとめてお持ちいただきました。
早速分析開始です。
すると、以前なら正解できていた問題まで解けなくなっていることが判明。
本来彼は、設問を落ち着いて読んで、答えのイメージがわいてから書いていく方が向いている子。
解けるものを書いていくうちにリズムが出てきて、少し難しい問題も書けてしまう力を持った子なのです。
逆に解けない問題を無理に解こうとすると、リズムを崩してしまう。
簡単な問題は注意が行きとどかないために、あわてて雑な答えを書いて減点。
やや難しい問題は、ぱっと答えを出そうとしても出ないので、「できない」と焦り出して頭の中がグルグル回って、思考がまとまらず、部分点狙いの記述もできなくなる。
簡単な問題も難しい問題もそれぞれに間違うので、「できない」という思いが強烈に募っていました。
解決策は、自分スタイルを取り戻すこと。
そのために、指導時間80分のうち最初の10分間を、状況の分析にあてました。
後ろで見学なさっているお母さんからも、家での学習状況をさらに詳しく聞き取り、解決の方向をはっきりと見定めます。
短時間で成果を出すには、この作戦立ての時間がとても大切なのです。
そして残りの70分をかけて、自分スタイルの取り戻しと自信の回復を実現していきました。
麻布過去問を素材に、1つ1つの問題を解いていきながら、その過程での読むスピード、目を配る位置、設問のとらえ方、線の引き方、記述を行う前のメモの仕方、実際に書き始めた時の文のまとめ方、などを修正していきます。
当然SS-1ですから、「ああしろ、こうしろ」と指示を与えるのではなく、
「今はどこを意識したの?」
「今一瞬迷ったよね。何と何で迷ったの?」
「設問が聞いているのは何だっけ?・・・じゃあ、本文のどのあたりを見るのがいいと思う?」
と、発問応答形式で「気づかせる」。
授業が50分を過ぎたころ、記述がスムーズに書けるようになり、順調だったころの彼に戻ってきました。
そして残り10分のあたりで、「あ、分かった!」と言いながら、1人でどんどん解いていく彼の姿がありました。
取り戻しましたね。
入試まで、あと4~5回しか指導機会はないと思いますが、上手く調整しながら2月1日に全力を発揮できるようにしてあげたいです。
ご自宅からSS-1までが遠いため、夏休み以降はなかなか通うことができず、月に1~2回の指導でサポートして差し上げているお子さんです。
夏休み前は少し停滞気味でしたが、夏以降はこれまで取り組んできたことが上手く組み合わさって、順調に成績が上がってきていました。
クラスもαに上がり、入試に向けてご機嫌にラストスパートをかけていたはずなのです。
が、お母さんからお電話がかかってきました。
「αに上がってから全然成績が取れなくなって、授業点がひどいことになっているんです。このままだとクラスが落ちちゃいそうです。先生助けてください!」
よくよく聞いてみますと、αに上がってから学習のリズムを崩したようなのです。
αでは、全ての問題をどんどん解いていくことを勧められる。
とにかく書き出すことを要求される。
クラスのみんなもモリモリ書くので、周りから鉛筆のカリカリいう音が聞こえてくる。
焦るのでとにかく書こうとする。
で、その結果、成績がダウン。
という状況のようです。
本人は以前よりもがんばっているつもりなのに、成績が下がってくるのですっかり自信を失っています。
時間と距離の制約から、SS-1での指導機会を減らしていましたが、緊急事態ということで急いで授業を設定。
SS特訓の教材、土特、通常のテキストやノート、そして取り組んだ過去問をまとめてお持ちいただきました。
早速分析開始です。
すると、以前なら正解できていた問題まで解けなくなっていることが判明。
本来彼は、設問を落ち着いて読んで、答えのイメージがわいてから書いていく方が向いている子。
解けるものを書いていくうちにリズムが出てきて、少し難しい問題も書けてしまう力を持った子なのです。
逆に解けない問題を無理に解こうとすると、リズムを崩してしまう。
簡単な問題は注意が行きとどかないために、あわてて雑な答えを書いて減点。
やや難しい問題は、ぱっと答えを出そうとしても出ないので、「できない」と焦り出して頭の中がグルグル回って、思考がまとまらず、部分点狙いの記述もできなくなる。
簡単な問題も難しい問題もそれぞれに間違うので、「できない」という思いが強烈に募っていました。
解決策は、自分スタイルを取り戻すこと。
そのために、指導時間80分のうち最初の10分間を、状況の分析にあてました。
後ろで見学なさっているお母さんからも、家での学習状況をさらに詳しく聞き取り、解決の方向をはっきりと見定めます。
短時間で成果を出すには、この作戦立ての時間がとても大切なのです。
そして残りの70分をかけて、自分スタイルの取り戻しと自信の回復を実現していきました。
麻布過去問を素材に、1つ1つの問題を解いていきながら、その過程での読むスピード、目を配る位置、設問のとらえ方、線の引き方、記述を行う前のメモの仕方、実際に書き始めた時の文のまとめ方、などを修正していきます。
当然SS-1ですから、「ああしろ、こうしろ」と指示を与えるのではなく、
「今はどこを意識したの?」
「今一瞬迷ったよね。何と何で迷ったの?」
「設問が聞いているのは何だっけ?・・・じゃあ、本文のどのあたりを見るのがいいと思う?」
と、発問応答形式で「気づかせる」。
授業が50分を過ぎたころ、記述がスムーズに書けるようになり、順調だったころの彼に戻ってきました。
そして残り10分のあたりで、「あ、分かった!」と言いながら、1人でどんどん解いていく彼の姿がありました。
取り戻しましたね。
入試まで、あと4~5回しか指導機会はないと思いますが、上手く調整しながら2月1日に全力を発揮できるようにしてあげたいです。