「3.14の暗記」を活用しよう!
こんにちは。中学受験情報局算数主任の前田昌宏です。
さて、今日は曲線図形、円とおうぎ形の単元から「3.14の計算の暗記とコツ」を取り上げていきます。
まずは計算タイムです。
次の計算をしましょう。
① 1×3.14
② 2×3.14
③ 3×3.14
④ 4×3.14
⑤ 5×3.14
⑥ 6×3.14
⑦ 7×3.14
⑧ 8×3.14
⑨ 9×3.14
おなじみの「3.14計算」です。
正確に覚えておくととても便利ですね。
たとえば、123×3.14
これは、100×3.14、20×3.14、3×3.14 に分けて計算できると
という、たし算だけでOKです。
この「3.14計算」、とっても便利なんですが、
2つの落とし穴があるので気をつけてくださいね!
一つ目は、位取りの間違いです。
お子さんがよくひっかかるのは、5×3.14=15.7 です。
上の④~⑨の計算のうち、この「5×3.14」だけが、計算結果が「3ケタ」なんです。
この間違いを防ぐためには、
「5×3.14=15.70」のように「4ケタ」にしておくのがおススメですよ。
二つ目は、円周率が3.14のときにしか役立たないということです。
ですから、円周率が「3.1」や「22/7」のときは、
「自分の力で計算」することになりますので、
普段の計算練習はやっぱりかかせません。
さて、この「3.14計算」をさらに有効に使うには、
すこし技術が必要です。
本日、2回目の計算タイムです。
① 3.14×199
② 3.14×39+3.14×28-3.14×17
計算の工夫と「3.14計算」ができるようになると、
とても計算が楽になりますね。
計算の工夫は、塾ではあまり時間をかけて教わることがないので、
苦手なお子さんにはお父さん、お母さんが教えてあげてくださいね。
「3.14×26+62.8×1.2」までできるようになると最高です!
「おまけ」
3.14×24 も一工夫で、「暗算」で計算できちゃいます!
(3.14計算 の解答)
① 3.14
② 6.28
③ 9.42
④ 12.56
⑤ 15.7
⑥ 18.84
⑦ 21.98
⑧ 25.12
⑨ 28.26
(計算の工夫 の解答)
① 3.14×(200-1)=3.14×200-3.14×1=628-3.14=624.86
② 3.14×(39+28-17)=3.14×50=157
(これができると最高! の解答)
3.14×26+6.28×12=3.14×26+3.14×24=3.14×(26+24)=3.14×50=157
(おまけ の解答)
3.14×24=3.14×8×3=25.12×3=75.36
※こつは、「25の段(25×2=50、25×3=75、25×4=100、…)」や
「12の段(12×2=24、12×3=36、12×4=48、12×5=60…)」のように
「素因数分解に活用できる段(5や2と3を組み合わせた数)」を、
ちょっとでいいので覚えておくことです。