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2011年 灘中入試問題 算数を見て思った事

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図形の練習問題 2011年01月26日14時00分
『サクラサク』

お元気ですか?

2日遅れの更新です。

関西で16日の日曜日から始まった中学入試の合格発表も
23日の日曜日でほぼ一区切りとなりました。

残すところは国立大学の附属中です。
関東方面はこれからがいよいよでしょうか。
受験される皆さんがいつもの力を発揮されんことをお祈りいたします。
今年、私が担当させていただいたお子さんも
灘中、洛南高附属中、東大寺学園中、甲陽学院中、洛星中をはじめ、
それぞれの志望校に合格され、
次の6年間または10年間を過ごされることが決まりました。

みなさん、合格おめでとうございます。

ところで今年の灘中の算数の問題は
受験されたお子さんからは
「結構できたと思う。」
「あまり難しく感じなかった。」
といった感想が聞かれました。

確かにここ数年のうちでは「とっつきやすそうに見える」問題
だったと思いますが、よくよく見れば、やはり良質な問題だなぁと感じています。

例えば、1日目の平面図形の問題、11番-②。
解き方がいくつかあり、
お子さんの日ごろの学習の成果がよく反映される問題のひとつでしょう。

平面図形の問題を補助線を用いて解くためには、
「補助線が見える」必要がありますね。

以前にお話した、「図形を見る目」が活躍するわけです。

この目の力は図形が得意なお子さんの場合、低学年から発露しますが、
そうでないお子さんの場合にはそれなりの訓練を施さないと
「いつでも発揮できる」力にはなかなか育ちません。

「冴えている!」時だけにしか発揮できないのです。

少しでも安定的にこの力が使えるようになるには
ノートを使って問題を解くときに
「図を描いて解く」
ことが有効だと思います。

そこで今回のチェック問題です。

図形がとっても苦手なお子さんは左の図を、
少し苦手なお子さんは右の図を
ノートの空白のページを開いて、そこに描かせてみてください。


では、チェックポイントです。

もしこの3項目がクリアできていなければ、
次のようになるよう、修正をしてあげてください。

1.図の大きさはどうですか?



2.描かれた線はどうなっていますか?



3.直角はどうなっていますか?



図が上手く描けないお子さんには、升目ノートや方眼ノートもよいでしょう。

今、はやりの「○○大学の~」というノートは、
少し訓練を積んでからの方がよいと思います。

とてもよくできたノートなのですが、「高性能」過ぎる感があり、
「初心者」にはどうかな? と思っていますし、
使い方を教えるのもちょっと大変です。

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図形の練習問題 2011年01月26日14時00分
主任相談員の前田昌宏
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である前田昌宏が算数の面白い問題や入試問題を実例に図表やテクニックを交えて解説します。
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