数の性質って難しいの?
白と黄色のコントラストが目に鮮やかです。
お元気ですか。
春はまだ遠いというのに、水仙の花が開き始めました。
先週は神戸でも雪が積もりましたが、
季節は春に向かって確かな歩みを進めています。
1年が今年もまた、動き始めました。
ということは、受験算数のカリキュラムでは
お子さんにとって好き嫌いのはっきりと出る、
「数の性質」
が、やってくるわけです。
この単元、受験算数の中で「いつまでたってもできないんです…」と
お母さんたちを嘆かせる単元のひとつです。
この単元の出来、不出来を決める要素は3つあると思います。
そこで今回のチェック問題です。
「○でわると商が7で3あまる整数□があリます。
この文をわり算の式に書きましょう。」
この問題が苦手なお子さんには大きく3つのタイプがあります。
タイプ1
○や□があるので式を作るのに悩んでしまう。
タイプ2
○÷□なのか、□÷○なのか自信がない。
タイプ3
何を○でわる問題なのかよくわからない。
これらのお子さんはそれぞれの弱点があります。
それがこの単元の出来を決める3つの要素です。
タイプ1のケースは、
○や□を使った式を練習したことがあまりないお子さんです。
この問題文を
「5でわると商が7で3あまる整数を求めなさい。」
に変えると
式を書くことができるお子さんが、このタイプです。
○や□は、数学で使う「x」であり、「y」です。
つまり未知数が2つある、2元1次方程式なのですから
小学生にとってなじみがあまりないのも当然です。
それでもこの○と□の式を書くことで
この単元は案外すっきりと、問題処理の方針を整理できるので
書けない事は、解けないことに等しいんですね。
タイプ2のケースは
知識が不正確か、知識があるのに整理されていないお子さんです。
追加問題です。
「12で6を割る計算をしなさい。」
「12÷6」と「6÷12」で迷われたり、正解できなかったりしたお子さんは、
「わり算そのものの知識が不正確」という事になります。
「□を○で割る」という式は、
「□を」÷「○で」=商(こたえ) です。
まず、わり算は「を(お)でこ」の順と、覚えましょう。
一方、「6÷12=1/2(0.5)」と、正解できたお子さんは
「この手の問題が5パターンしかない」
ということが、整理できてない可能性が高いですね。
「5パターンもあったの! そんなあるなんて初めて知ったわ。」と思ったお子さんも
「なんや、5パターンしかないなら、それをはよ言ってよ!」と思ったお子さんも
おられるのでは?
「数の性質」は、
平均的な小学生の場合、「書き出し」か「式」でしか考えることが出来ません。
ですから問題を分類しておくと、
「この問題はあのパターンだな! ならば…。」のように
スムーズに問題を解くことが可能になります。
タイプ3のお子さんは少し時間がかかります。
というのも、その問題点が算数の力以外の部分にもあるからです。
この問題ができなかったお子さんに問題文を
「ある整数□を○でわると商が7になり、3あまりました。」と
書き換えて式が書けるかどうか、再挑戦させてあげて下さい。
それで書ければ、はじめにこの問題をできなかった理由が
日本語力の不足によるものとわかります。
「ある整数□が」という解答しなければいけない部分が、
文章の後半部分にあるので、
「問題文の前から順にでてくる条件と使う癖」がついていると、
○→7→3→□ の順になるため、
「○÷7、…? そんなわけないし…。」となってしまうのです。
主語にあたる「整数□が~」が文の後半部分にあっても、
「(?を)○でわる」=「?÷○」
ということが完全に意識できていれば迷いにくいものです。
しかし、この意識が弱いお子さんは
残念ながら、日本語力そのものが弱いことが多いですね。
今回のチェック問題で正解できなかったお子さんは、
これらの3つのポイントに気をつけて問題演習をしてみて下さい。
そのことが、「数の性質」を苦手でないようにする道だと思います。
お元気ですか。
春はまだ遠いというのに、水仙の花が開き始めました。
先週は神戸でも雪が積もりましたが、
季節は春に向かって確かな歩みを進めています。
1年が今年もまた、動き始めました。
ということは、受験算数のカリキュラムでは
お子さんにとって好き嫌いのはっきりと出る、
「数の性質」
が、やってくるわけです。
この単元、受験算数の中で「いつまでたってもできないんです…」と
お母さんたちを嘆かせる単元のひとつです。
この単元の出来、不出来を決める要素は3つあると思います。
そこで今回のチェック問題です。
「○でわると商が7で3あまる整数□があリます。
この文をわり算の式に書きましょう。」
この問題が苦手なお子さんには大きく3つのタイプがあります。
タイプ1
○や□があるので式を作るのに悩んでしまう。
タイプ2
○÷□なのか、□÷○なのか自信がない。
タイプ3
何を○でわる問題なのかよくわからない。
これらのお子さんはそれぞれの弱点があります。
それがこの単元の出来を決める3つの要素です。
タイプ1のケースは、
○や□を使った式を練習したことがあまりないお子さんです。
この問題文を
「5でわると商が7で3あまる整数を求めなさい。」
に変えると
式を書くことができるお子さんが、このタイプです。
○や□は、数学で使う「x」であり、「y」です。
つまり未知数が2つある、2元1次方程式なのですから
小学生にとってなじみがあまりないのも当然です。
それでもこの○と□の式を書くことで
この単元は案外すっきりと、問題処理の方針を整理できるので
書けない事は、解けないことに等しいんですね。
タイプ2のケースは
知識が不正確か、知識があるのに整理されていないお子さんです。
追加問題です。
「12で6を割る計算をしなさい。」
「12÷6」と「6÷12」で迷われたり、正解できなかったりしたお子さんは、
「わり算そのものの知識が不正確」という事になります。
「□を○で割る」という式は、
「□を」÷「○で」=商(こたえ) です。
まず、わり算は「を(お)でこ」の順と、覚えましょう。
一方、「6÷12=1/2(0.5)」と、正解できたお子さんは
「この手の問題が5パターンしかない」
ということが、整理できてない可能性が高いですね。
「5パターンもあったの! そんなあるなんて初めて知ったわ。」と思ったお子さんも
「なんや、5パターンしかないなら、それをはよ言ってよ!」と思ったお子さんも
おられるのでは?
「数の性質」は、
平均的な小学生の場合、「書き出し」か「式」でしか考えることが出来ません。
ですから問題を分類しておくと、
「この問題はあのパターンだな! ならば…。」のように
スムーズに問題を解くことが可能になります。
タイプ3のお子さんは少し時間がかかります。
というのも、その問題点が算数の力以外の部分にもあるからです。
この問題ができなかったお子さんに問題文を
「ある整数□を○でわると商が7になり、3あまりました。」と
書き換えて式が書けるかどうか、再挑戦させてあげて下さい。
それで書ければ、はじめにこの問題をできなかった理由が
日本語力の不足によるものとわかります。
「ある整数□が」という解答しなければいけない部分が、
文章の後半部分にあるので、
「問題文の前から順にでてくる条件と使う癖」がついていると、
○→7→3→□ の順になるため、
「○÷7、…? そんなわけないし…。」となってしまうのです。
主語にあたる「整数□が~」が文の後半部分にあっても、
「(?を)○でわる」=「?÷○」
ということが完全に意識できていれば迷いにくいものです。
しかし、この意識が弱いお子さんは
残念ながら、日本語力そのものが弱いことが多いですね。
今回のチェック問題で正解できなかったお子さんは、
これらの3つのポイントに気をつけて問題演習をしてみて下さい。
そのことが、「数の性質」を苦手でないようにする道だと思います。